OS/400 上で Mapping を稼動させるためには、次の設定が必要です。
- Mapping のコマンドを実行する 5250 端末の画面の"ホスト・コードページ"は、"939"か"1399"としてください。また、サイズも "27x132" に変更しておくと、後の、Mapping のスプールの処理の画面の横幅が、正しく表示されます。
5250 端末画面の通信 -> 構成の設定画面 |
- Mapping コマンドを実行するジョブの CCSID は、"5035" です。設定するには、例えば、"CHGJOB CCSID(5035)" コマンドを実行します。
なお、この組み合わせが必要なのは、あくまでも Mapping を実行する環境のみです。CCSID が "65535" であるお客様も多いと思いますが、それを変更する必要はありません。
OS/400 上に Mapping をインストールすると、MAP400 というライブラリーができます。Mapping 独自のものはその中に含まれますので、ライブラリー・リストに "MAP400" を追加します。設定するには、例えば、"ADDLIBLE MAP400" コマンドを実行します。
これによって、Mapping のコマンドを使用するための準備ができました。
Mapping 処理の対象となるスプールに対して帳票設計を行なうために、Windows 上で稼動する MapDraw を使用します。MapDraw 上でスプールを表示させるために、AS/400 上にあるスプールに対して、文字コードを EBCDIC からユニコードに変換する操作を行ないます。そのためには、先ず 5250 端末画面上で、"GO MAPPING" を実行して "Mapping メニュー" 画面を表示させます。
その中の "1. スプール・ファイルの処理"を選択します。次のような画面になりますので、対象のスプール・ファイルが存在するライブラリーや OUTQ を指定します。(ユーザーが分からなければ、"*ALL" を指定します。)
1. スプール・ファイルの処理の画面 |
実行キーを押すと、次のような画面となります。
スプール・ファイルの処理の実行結果の画面 |
ここでは、対象となるスプール "DEMO1" を使用しますので、"DEMO1" に対して "P"(PC への送信) を指定して実行キーを押します。
次のような画面が表示されます。
PC へのスプール転送を設定する画面 |
- 開始ページと終了ページ <- 帳票設計の際に参照する必要のあるページ範囲になります。ページ数が多くなるほど、MapDraw 上での改ページの反応が遅くなりますので、必要最小限の範囲を指定してください。
- 出力ファイル <- Windows 上で読み取るファイルになりますので、独自の拡張子 (*.pag) が付いています。ただ、中身はテキスト・ファイルと大きくは変わりません。ファイル名は必要に応じて書き換えてください。
- コードページ <- 日本語のスプールの場合は、半角カナ文字と半角英小文字の文字化けを防ぐために、半角カナ文字を使用している場合は "290"、そうでない場合には "1027" を指定します。
実行キーを押すと、次の画面でお分かりのように、IFS 上の "mapping" フォルダーの下に "DEMO1.pag" ファイルが生成されます。つまり、PC ではなく、PC からアクセス可能な IFS 上にファイルが生成されるということです。
生成された "DEMO1.pag" ファイル |