研修を受けていただくのは、通常、お客様の情報システム部の方になりますが、システムの保守や開発を外部の SIer に委託されているような場合には、SIer の方が中心となります。
Mapping を導入するということは、お客様の情報システムの基礎となっている AS/400 上での処理を、従来のものから Mapping を使った処理に変えることを意味しています。そのため、情報システムの開発や保守を担当されている方に、Mapping のことを十分に理解していただく必要があります。また、ユーザーが使用する帳票を追加したり、変更する役目は、通常は情報システム部の方が担っているケースが多いことも、研修を受講していただく理由の一つです。私たちは、そのような業務を実際に担当されている方に受講していただくようにお願いしています。
そして、研修を受講していただくことは、前回お話しした SWMA をご契約いただくことの前提条件でもあります。
ただ、人事異動によって受講された方が別の部門に異動されてしまったり、帳票の修正や新規の設計の機会が少ないため、受講内容を忘れてしまったりするケースがあることは、難しい課題となっています。
導入・研修サービスは、のべ3日間のコースが標準となっています。
先ず、AS/400 へ Mapping のプログラムのインストールを行ないますが、これは私たちが行い、約 2 時間程度の作業となっています。
残りの、2.5 日で研修を行います。
研修内容は 2 つに分かれています。
一つは、MapDraw を使った帳票設計の研修です。お客様に Mapping の処理の対象としたい帳票を選んでいただき、それを設計するにはどうしたら良いかというテーマで、実習を行なっていただきます。受講される方には、PC をご用意いただき、MapDraw をインストールした後、設定するところから始めます。
対象となるスプールを MapDraw の画面に読み込み、帳票イメージを画面に貼り付けて、実際に帳票設計していきます。プレビュー機能を使って、想定どおりの帳票を設計できたことを確認したら、AS/400 上に取り込みます。その後は、Mapping のコマンドを使って、対象スプールのデータが入った帳票の PDF ファイルができることを確認します。MapDraw のプレビューで確認したイメージのとおりの PDF ファイルが生成できると、達成感を感じられます。
Mapping 処理の流れ - PDF生成と印刷 |
例えば、PDF ファイルを生成して、ファイル・サーバーに保存するようにする場合、細かい話ですが、ファイル名の命名規則をどうするか、ファイル保存先のフォルダーはどのような規則に基づいて振り分けるかという点にまで、配慮しておく必要があるかと思います。研修では、Mapping のコマンドや ROBOT を使って、どのようにしたら実現できるかをガイドします。お客様の要件の全てを Mapping の機能でカバーできない場合には、お客様のご要望に応じて、そのギャップを埋めるためのサンプル・プログラムをご提供する場合もありました。
ともあれ、私たちは、お客様が Mapping を導入して良かったと思っていただけるように、また、Mapping をできるだけ活用していただけるようにサポートを行なっています。
また、これは、別オプションですが、帳票設計を有償で受託することも行なっています。MapDraw を使って設計する帳票の数が多いが、サービス・インまでの時間に間に合わないとか、お客様内の人員が足りないといった場合に、設計作業を私たちに委託される場合があります。手前味噌ですが、私たちは帳票設計に慣れていますので、初心者であるお客様が設計されるよりも、短時間で高品質のものを設計する自負があります。
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