始めの言葉

「プリンターから印刷できて当たり前」と、ユーザーからもSIerからも軽視されがちなプリンターの世界ですが、実際にはお困りだったり、思ったような印刷結果が得られないまま我慢してお使いの皆様のために、今までの経験が役立てばと、このブログを立ち上げました。印刷の基本から、応用情報、問題の解決方法を情報発信すると共に、PDF化など、これからどうするかについても、ご相談に乗れれば幸いです。ご質問はコメントでお寄せください。

2017年12月2日土曜日

AS/400 プリンティングに求められるソリューション 第17回 - Mapping Suite とは- 7 -

通常のソフトウェアと同様に、"Mapping Suite"にはライセンス契約の他に、SWMA(SoftWare Maintenance Agreement) と呼んでいる、所謂、保守契約があります。
SWMA は、ライセンス契約と一緒に契約することで、初年度は無償になります。2年目からは、基本的にライセンス料金の 20% が掛かります。
なお、無償の初年度の期間は固定です。つまり、初めのライセンス契約の後に、オプション・ライセンスを追加したり、処理数のグレード・アップを行なった場合に、それらに応じた無償保証期間が改めて発生することは、ありません。

5年間に必要な費用と処理数の関係の例
SWMA による保守の内容は、お客様のお問い合わせに対する対応と、修正プログラムの無償提供です。
前者のためには、問い合わせ専用のメール・アドレスが設けてありますが、Mapping の導入や研修の中で、お客様と直接のコミュニケーションができますので、実際には、その延長のような形で、電話やメールで直接お問い合わせをいただいたり、回答したりしています。

後者の修正プログラムが必要になるようなケースは、今までほとんど無いと言って良いほどですが、それでも、細かいレベルでのバージョン・アップは次のような方式で続いています。
つまり、2008年に発表した時のバージョン6において修正が必要になった場合には、現行のバージョン7に対して修正を行なって、お客様にご提供しています。ただし、その修正を適用しても、プログラムの機能としては、バージョン6のレベルのままということになります。もし、その機会にバージョン7の機能を使用できるようにするには、差額料金をお願いすることになりますが、その金額には予め決まったルールは無く、個別の見積りになっています。
ちなみに、バージョン7の追加機能については、AS/400 プリンティングに求められるソリューション 第13回 - Mapping Suite とは- 3 - でお話ししていますが、一般的なケースとしては、次の2点に絞られるかと思います。
1. セキュリティ設定した PDF ファイルの生成
2. PDF ファイル生成のための帳票設計において、太字、斜体、下線の設定が有効になる

SWMA のお話に戻りますが、SWMAは、お客様から 1ヶ月以上前の通知があれば解約することは可能です。解約されても、もちろん Mapping 自体を使用し続けることは可能ですが、お問い合わせをいただいても回答することはできなくなります。また、解約後に改めて契約するには、契約の空白期間の料金と、割増料金を併せた金額が追加で必要になりますので、契約は継続していただくよう、お願いしています。

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