"On Demand キー" は、処理数の制限が無いのですが、有効期限が 90日となっています。これは、お客様の導入後の開発やテストを考慮して措置です。MAPKEY コマンドを使って、端末画面から入力します。そして、その後で MAPADDPTS コマンドを実行すると表示される "ID値" を Mapping 社に報告します。Mapping 社では、それを使って、次に発行される "Refill キー" や "Safety キー" を生成します。なお、この時点で、IFS 上の "mapping" フォルダーの下に "key" というフォルダーが自動的に作成されます。このフォルダーの下には、ライセンス・キーに関わる 2つのファイルが保管されます。
IFS 上の key フォルダーとキー関連ファイル |
"Safety キー"は、前回お話ししたように、処理数が足りなくなった時に、処理数を 5% 追加するためのキーです。1 回しか使用できませんので、入力せずに保管しておいて、いざと言う時に MAPADDPTS コマンドを使って入力します。
これらのライセンス・キーはや英数文字の組み合わせで、導入先のサーバー(AS/400)の、モデル名、シリアル番号、プロセッサー・タイプという 3 つの値と、どのオプション(E-Document 等)の機能を使用するか(契約されたか)を元に、Mapping 社で生成されます。"Refill キー"と "Safety キー" は、更に契約されたライセンスの年間最大処理数の情報も反映されます。
そして、生成されると、ライセンス契約書に記載されたお客様の E-Mail アドレスに英文のメールで送信されて来るのですが、国内のお客様の場合、英文のメールは直接ゴミ箱に直行になるケースが多いので、同時に受信している私たちから日本語のメールに変えて、導入手順と一緒にメールでお送りしています。
また、Mapping 社では、ご契約いただいたお客様毎に、ユーザー ID とパスワードで管理している "Mapping Suite" のウェブ・サイトを用意しています。そこにアクセスすると、契約したライセンスの構成や年間最大処理数が分かる他、マニュアルのダウンロードもできるようになっています。ただ、メニューが英語であることから、私たちがお客様の代わりにアクセスして、必要な情報をお客様に提供しています。
Mapping Webサイトの画面例 |
ライセンス・キーは、導入先のサーバー固有の値を下に生成されていますので、サーバーの移行や、災害対策にレプリカを取っている別のサーバーがある場合には、注意が必要です。
移行の場合、移行先の新サーバーでは通常、検証テストを行なうと思いますが、その期間中は稼働中のサーバーと検証中の新サーバーの2台で同時に Mapping が稼動することになります。そこで、新サーバーの値に対応した期間限定のライセンス・キーを無償でご提供しています。新サーバーが本番稼動開始する時には、期間無制限のキーを発行して再入力していただくと同時に、旧サーバーからは Mapping をアンインストールした旨の証明書に署名していただいています。検証用の無償のキーの有効期間は、お客様と相談して決めています。
レプリカを取っているサーバーがある場合には、そのサーバー用にもライセンス契約が必要です。そのキー情報は、レプリカ・サーバー側に保管されていますので、IFS 上の"key" フォルダーは、レプリカの対象から外すように設定していただくことが必要です。
"Mapping Virtual Printer(MVP)" は、PC にインストールします。ライセンス・キーは、その PC の基板や HDD 等の情報を元に生成されています。実際には、MVP をインストールしてから MVPのメニュー画面を使って確認できる "ID値" を元に生成されます。従って、PC を置き換える際には、キーの再発行と同時に、旧 PC からのアンインストール済みの証明書への署名をお願いしています。
MVP のID値とキー入力画面例 |
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