Mapping は、本来はお客様のシステムの裏方として働くもので、表の画面に出てくることは通常はありません。出てくる機会があるとしたら、帳票の設計変更や追加、Mapping ROBOT(これは、後でご説明します。)の設定変更や追加を行なう場合くらいになります。
先ず初めに、帳票設計を行なうケースを想定して、どのように行なっていくか、画面と一緒にご紹介していきます。
帳票設計を行なう流れは、大まかには次のとおりです。
1. 帳票設計を行なうツールである "MapDraw" は、Windows 上で稼動します。MapDraw上に、対象となるスプールを表示させるために、AS/400 上の Mapping メニューを使ってスプールを PC 上で表示させるための変換を行ないます。
Mapping メイン画面の中のスプールを変換するためのメニュー"1" |
2. 既存の帳票に合わせた設計とする場合には、既存の帳票のスキャン・イメージを画像データのオーバーレイとして、MapDraw の画面に貼り付けます。全く新規に設計する必要がある場合には、いきなり MapDraw 上で罫線や固定文字を配置させていっても良いのですが、予め、Excel や PowerPoint 等の罫線や文字を編集しやすいソフトウェア上で設計して、その画面イメージを MapDraw に貼り付けても良いかと思います。
3. MapDraw 上に表示したスプール・データを使って、データを表示させるための配置やフォントのサイズ、種類を指定していきます。MapDraw のプレビューの機能を使って設計した結果を確認していきますが、正確な画面表示は、倍率を 100% とした場合になることにご注意ください。
設計後の MapDraw プレビュー画面 |
4. 設計を確認できたら、プロジェクトの生成を行います。これによって、AS/400 側の IFS の特定のフォルダーにプロジェクト・ファイルが保存されます。設計で使用したフォントも同時に、IFS の特定のフォルダーに保存されます。AS/400 上の Mapping が PDF ファイルや PCL 形式の印刷データを生成するために、このフォルダーにあるフォント・イメージを使用します。
5. 保存されたプロジェクト・ファイルは、AS/400 上の Mapping メニューを使って、オブジェクトに変換します。
MapDraw プロジェクトをオブジェクトに変換するためのメニュー"2" |
以上で準備は完了です。AS/400 上の Mapping のコマンドを使って PDF ファイルを生成して設計に問題が残っていないかを確認します。
問題ないことが確認できたら、新しい帳票が出力できるように、CL や ROBOT の設定に反映します。
次回からは、各ステップを少し詳しくお話しします。
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