前回に続いて、2ページを1ページに集約 (2up) した PDF ファイルを生成するための、帳票設計の手順をお話します。
8. シーケンス "00010" のプロジェクト・ファイルの MapDraw のタブを "MapF" 側に切り替えます。スプール・データをそのままの配置で、A4 左半分に表示するための設計を行います。このサンプルでは、固定グループ "g1" としては、開始行に 1 行目、終了行に 66 行目を指定します。その中に、ゾーン "Z11" として、次の設定を行いました。
- データの配置は、6 桁目から長さ 123 桁
- フォントは、MS ゴシック 7 ポイント、固定ピッチ 13
- ゾーンの間隔には、39.79 10/mm
これらの設定値は、A4 サイズの左半分に、1 ページの全データをもれなく、しかもバランスよく配置するために選択したものです。
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シーケンス"00010"のプロジェクト・ファイルのMapF画面 |
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そのプレビュー画面 |
9. 同じ設計を、シーケンス "00020" のプロジェクト・ファイルの MapF 画面にも適用します。ただし、右半分の画面に、固定グループとそれに付属するゾーンを配置します。この時、シーケンス "00010" の MapF 画面で設計済みの固定グループ "g1"を指定してコピーし、シーケンス "00020"のMapF 画面でペーストすると、ゾーンも一緒にセットでコピーされるので、便利です。
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シーケンス"00020"のプロジェクト・ファイルのMapF画面 |
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そのプレビュー画面 |
なお、プレビュー画面では、1 ページ目からページをめくっていくと、シーケンス "00010" のプロジェクトでは偶数ページが、シーケンス "00020" のプロジェクトでは奇数ページが、次のようにグレー表示となります。これは、そのページには設計が適用されないことを表しますので、それぞれのプロジェクトのプロパティで設定した条件が、正しく機能していることを確認できます。もちろん、マルチ・プレビュー・ボタンを押してからページをめくっていくと、奇数ページと偶数ページで、データが表示される画面が左 -> 右 -> 左と切り替わっていくことでも、条件設定が正しく機能していることを確認できます。
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シーケンス"00010"のプロジェクトで偶数ページをプレビューした時の画面 |
10. 以上で設計は完了したので、"プロジェクトを生成する" ボタンを押して、2 つのプロジェクト・ファイルを保存します。ここでは、プロジェクト・ファイル名は、シーケンス "00010" には "2UPTEST1"、シーケンス "00020" には "2UPTEST2"と指定しました。
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シーケンス"00010"のプロジェクトの生成画面 |
11. 後の PDF ファイルを生成するまでの手順は、通常の手順とほとんど変わりません。先ずは、Mapping メニュー画面で "2. MapDraw フォーマットの取込み" を行います。
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MapDraw フォーマットの取込みの画面 |
12. PDF ファイル生成のコマンドを実行します。MAPCPYSPLF コマンドを使用しますが、シーケンス "00010" と "00020" という 2 種類のフォーマットを適用しますので、"Sequence" パラメーターには、"*MRG" を指定します。その他の注意点はいつもと同じで、次の値を指定することです。
- パラメーター "Mapdaw format language" には "*XPS"
- "XPS Printer/outfile language" には "'*PDF'"(大文字であることに注意)
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生成された PDF ファイルを表示した画面 |
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