MapDraw ならではの特徴のご紹介と併せて、今回は縦罫線を引く際のテクニックをお話します。
前回では、次のプレビュー画面のように、各行と行の間、中央の高さに横罫線を引きました。
横罫線を複製した結果のプレビュー画面 |
そこで、縦罫線は、3 行目から始まって "0" と "1" の間、中央を通るように引くことにしましょう。
MapDraw の画面が、"DrawF" 表示になっていることを確認したら、大よその位置に、"線" ボタンを押してから、適当な長さの縦線を引きます。マウスを下へ移動する時に、キーボードの "Shift" キーを押しながら行なうと、マウスが左右へずれたとしても、垂直な縦線を引くことができます。線の属性は、前回、横罫線を太さ "2" "空色" の "点線" としていましたので、その設定が引き継がれています。これが、MapDraw の特徴の一つで、線やフォント等の属性は、変更するまで引き継がれていきます。例えば、複数の線を繰り返して引いていくには大変便利ですが、そうでない場合には、属性を忘れずに変更する注意が必要です。
"DrawF" 画面で適当に縦線を引いた結果 |
次のようになりましたので、もう少し "X" の値を小さくします。
縦線の X 座標を "280" に指定した結果 |
試行錯誤になりますが、最終的に "276" がベストの値であることが分かりました。
縦線の X 座標を "276" に指定した結果 |
次にこの縦線の開始位置を、3 行目に合わせます。そのためには、2 本目の横線をクリックして、その "Y" 座標の値を確認します。"89.74" であることが分かりましたので、縦線の "Y" 座標欄にも、"89.74" を直接入力します。
縦線の "Y" 座標を "89.74" にした結果 |
もし、この縦線をもう 10 桁右に 1 本追加して引くとしたら、今引いたばかりの縦線をコピーします。縦線を指定して、キーボードの "Ctrl" キーを押しながら "C" キーを押してコピーした後、"Ctrl" キーを押しながら "V" キーを押してペーストします。一般的な Office 製品では、このような場合、コピー元の要素から少し離れた位置にペーストされますが、MapDraw では、コピーされた要素は全く同じ位置にペーストされます。そのため、コピーできたかどうかが不安になりますが、帳票設計という作業を考えると、実はこの方が便利です。コピーした縦線が同じ位置にペーストされたら、それが指定された状態のまま、キーボードのカーソル・キーを使って、右横へ移動させれば、上下方向のずれが発生することがないからです。これも、MapDraw の持つ大きな特徴の一つです。
コピーした縦線をカーソル・キーで移動した結果 |
縦線の位置を "X" 座標の値で調整した結果 |
488.52 - 276.86 = 211.66
2 本目の縦線を指定して、"複製" ボタンを押します。横方向に複製しますので、"コピーする数"は、垂直は "0" 、水平は "11"(= 13 - 2) を指定します。"水平方向の間隔" に上の計算結果である "211.66" を入力して、OK ボタンを押します。
2本目の縦線を指定し複製する |
複製された13本目の縦線の位置の確認 |
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