先ず、上下方向の調整の一つとして、グループの先頭行の位置の調整を行ないます。そのためには、グループの赤い長方形の上辺の位置を上下に移動して行ないます。次の画面をご覧いただければ、お分かりいただけると思います。
また、1 つのグループの中に複数のゾーンがあった場合、この先頭行の位置はそれらのゾーンに共通に適用されます。従って、ゾーンによって先頭行位置が異なる場合には、それぞれのゾーンに対応するグループを複数作ることで対応します。
グループの先頭行位置の調整 |
もう一つの上下方向の調整は、行間隔の調整です。従来の APW や DDS での行間隔の調整は、行ピッチの調整として、6LPI(1 インチ当たり 6 行) と 8LPI(1 インチ当たり 8 行)の2種類しかありませんでしたが、MapDraw ではもっと柔軟です。
行間隔の調整は、グループの中に配置したゾーンのプロパティの中で行ないます。この例では、ゾーン Z11 のプロパティの画面(キーボードの F5 キーを押すと表示されます)で、"条件" タブの画面を表示します。すると、"間隔" という欄の中の "後" に ”42.33 10/mm" と表示されているのが分かります。これは、1/10mm 単位で "42.33" ですから、"4.23mm" の間隔を行の後ろに取ることを意味しています。この数値は、MapDraw が、"Z11" で指定した "12 ポイント" という文字の大きさに合わせて初期設定した値です。そこで、例えば、"50" に変更して保存した後プレビューしてみると、次の画面のように行間隔が広がったことが分かると思います。
この値は、1/10mm 単位で小数点以下 2 桁までの数値となっていますが、実際に数値が変わるのは、1/10mm 単位です。つまり、MapDraw を使って行間隔を調整できるのは、1/10mm 単位と言えます。
そして、私は MapDraw が良くできていると思う点の一つは、1 つのグループの中に複数のゾーンがあった場合、1つのゾーンで行間隔を調整すると、その値は他のゾーンにも自動的に適用されることです。実際に、同じグループ内の他のゾーンの "後" の値を見てみると、調整後の値に変わっていることを確認できます。
ゾーンの行間隔の調整 |
左右方向の調整の一つは、ゾーンの 1 桁目の文字の位置です。ゾーンの文字の配置については、左寄せ、中央揃え、右寄せの指定が可能です。最も一般的な左寄せの場合には、ゾーンの青い長方形の左の縦線の位置を左右に移動して、1 桁目の位置の調整を行ないます。この時、グループの赤い長方形の左端よりも外に出そうになったら、グループからはみ出ないように、グループの左端を左へ移動してください。
この例のゾーン "Z12" のように、金額を表示するためのゾーンの場合、右寄せの指定にして、左右の調整をゾーンの右端の縦線を使って行なうと便利です。
また、先頭行の位置の調整の場合も同じですが、これらの調整はマウスを使って手で行なうよりも細かい調整が必要な場合には、MapDraw 画面下に表示される、上下方向なら "Y 座標"、左右方向なら "X 座標" の値に直接入力する方法がお勧めです。
ゾーンの1桁目の位置の調整 |
もう一つの左右方向の調整は、文字間隔の調整です。文字間隔と言えば、今までは、半角文字で "10CPI(1 インチ当たり 10 文字)"、とか "15CPI(1 インチ当たり 15 文字)" と言ったように、限られた値でしか設定できませんでした。MapDraw では、ゾーンのプロパティの中で行ないます。
この例のゾーン "Z11" のプロパティにおいて、"フォントとスタイル" タブの画面を開くと "固定ピッチ" というチェック・ボックスがあります。ここにチェックを入れると、次の画面のように、12ポイントの文字サイズの場合は、初期設定値として "24" が自動的にセットされます。文字間隔を広げるには、この数字を大きく、狭めるには小さくします。例えば、"40" に変更した画面では、次の図のように文字間隔が大きく広がっていることが、お分かりいただけると思います。間隔を極端に狭くすると MapDraw 上では隣り合う文字が重なって表示されますが、OS/400 上の Mapping で PDF 生成すると、文字が重ならないように左右に細く表示されます。
ゾーンの文字間隔の調整 |
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