1. 用紙(サイズ)の登録
Windows では、初めから登録されている用紙(サイズ)がありますが、5400 用のドライバーや、5577 用のドライバーをインストールすると、連続用紙のサイズがいくつか追加されます。それでも、使用する用紙のサイズが、それらに含まれていない場合には、自分で定義して登録しておいて、印刷するアプリケーションからそれを指定できるようにしておく必要があります。先ず、どのような用紙サイズが登録済みなのかを確認するには、次の手順で行ないます。
- Windows のスタート・ボタン -> "デバイスとプリンター"を選択して、表示された画面で、プリンターのアイコンをどれか選択します。
デバイスとプリンターの画面 - そうすると、上に表示されるメニューに"プリント サーバー プロパティ"が現れますので、それをクリックします。そうすると、次のような画面が表示されます。
プリント サーバーのプロパティ画面 - この画面では、"用紙"の他に"ポート"や"ドライバー"等のタブが表示され、この PC が持っている印刷関係の様々な情報を管理していることが、分かります。つまり、"用紙"は、個々のプリンター・ドライバー毎に管理しているものではなく、PC 上で一括で管理しているということです。登録されている用紙は、上半分にあるリストで確認できます。例えば、"15x11インチ帳票(13.2")"と表示された用紙を選択すると、下の図のように、画面の下半分に、用紙の"幅"、"高さ(長さ)"と、上下左右の各余白の値が表示されます。表示する値は、センチ・メートル単位の値か、インチ単位の値かを選択できます。なお、"15x11インチ帳票(13.2インチ)"は、用紙の横の長さが 15インチ、縦の長さが 11インチで、1行の長さ(幅)が 13.2インチという意味です。
15x11インチ帳票(13.2インチ)用紙の設定値 - 登録されていない用紙を追加するには、この画面の中ほどにある"新しい用紙を作成する"にチェックを入れます。例えば、"9x10インチ"の用紙を登録する場合には、"用紙名"欄に"9x10インチ"(他の用紙名と重ならない任意の名前)と入力し、用紙の縦、横、上下左右の余白の値を指定します。連続用紙の場合は、通常、サイズをインチ単位で表わしますので、サイズの指定には"ヤードポンド法"を選択します。設定後は、必ず"用紙の保存"ボタンを押してから、"閉じる"ボタンを押します。
- 用紙名の中の同じサイズの用紙に対して、"余白なし可能"と付いているものと付いていないものがあります。"余白なし可能"と付いているものを選択して、用紙サイズの値を見ると、左と上下の余白は、"0"となっています。それに対して"余白なし可能"と付いていないものの方は、左と上下の余白は"0.25インチ"となっています。これは、連続用紙の各ページの境界(ミシン目)は、特に複写枚数の多い用紙の場合、ゴワゴワと硬くなっているため、印刷品質が悪化することが多いことから、プリンターとしてはその部分への印刷を推奨していないことに起因しています。しかし、実際には、そのような部分まで印刷する必要がある帳票は多く、印刷データが存在します。その場合、"余白なし可能"の用紙を選択しておかないと、ドライバー側でミシン目の上下、各 0.25インチの幅で印刷データが生成されず、文字が抜ける、欠けるといった現象につながります。もし、印刷結果にそのような現象が現れていたら、どの用紙を指定したかを、先ず、チェックしてください。
- 同様に、15インチ幅の用紙では、同じ用紙サイズでも、"(13.2")"と付いたものと、"(13.6")"と付いたものの 2種類があります。これは印刷可能な横幅の最大値の違いを表わしています。"(13.6")"の場合は、横幅最大 13.6インチの幅まで印刷可能という意味で、13.2インチ幅以上に印刷する必要がある場合に選択します。ここで、注意しないとならないのは、プリンター側の初期設定値も、最大印刷幅を"13.6インチ"に変更しておく必要があるという点です。コンピューター・システムの創世記から、標準の最大印刷幅は、13.2インチとなっているため、プリンターのデフォルトの設定は、13.2インチです。そのままでは、Windows上の用紙サイズで(13.6")を選択して印刷させても、13.2インチのところで、印刷イメージは切られたように印刷されてしまいます。(通常の Windows アプリケーションからのドライバー印刷では、印刷データはイメージになりますので、13.2インチからはみ出た部分は、削除されます。) 右端が切り取られたような印刷結果になってしまった場合には、Windows 側で選択した用紙が、(13.6")付きになっているか、プリンターの初期設定の最大印刷幅が、13.6に設定されているかをご確認ください。
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