再印刷を考慮する必要がある場合には、PDF ファイルを PC 上で開いて開始ページを指定した上で、プリンター・ドライバーを使って印刷するという方法が考えられます。
その場合でも、その後、PDF ファイルをファイル・サーバーに転送するか削除して、AS/400 のハードディスクを圧迫しないようにする対策が必要になります。
ここでは、再印刷が必要な場合には、再度 PDF 生成から再開するため PDF ファイルを保存する必要がないケースを想定しています。そのため、印刷後はすぐに PDF ファイルを削除する処理を自動的に行うよう、ROBOT を設定します。
1. いつもの BAYTOP 書房の見積書のスプール (DEMO1 という固定名)が、DEMOOUT という OUTQ に解放されると、MVP という OUTQ に繋がったプリンターに印刷されるものとします。Mapping メニューの中の "4.入力/出力の出力待ち行列の関連定義" を次の画面のように定義します。
4.入力/出力の出力待ち行列の関連定義 |
3.スプール・ファイルとアクション間の関連定義 |
- PDF ファイル名 : スプール・ファイル名 + スプール番号 (上書きを防ぐためにスプール番号を付けています。)
- フォルダー名 : 出力先のプリンターの OUTQ 名
具体的には、次のように定義しています。
MAPCPYSPLF SPLF(&SPLF) SPLNUM(&SPLNUM) JOB(&JOB) JOBNUM(&JOBNUM) USER(&USER) MAPNAM(BAYTOP) MAPSEQ(*MRG) TYPLAN(*XPS) XPSCONVERT('*PDF') XPSOUTFILE('/map34806/mapping/&OUTDES/&SPLF&SPLNUM.pdf') CP(1027)
アクションの定義 -1 |
4. この段階で、ROBOT を起動し、スプール・ファイル "DEMO1" を保留 -> 解放すると、次の画面のように、"DEMO1 1.pdf" という名前の PDF ファイルが "MVP" というフォルダーの下に生成されたことを確認できます。
フォルダー "MVP" に PDF ファイルが生成された |
5. 次に、4. で生成された PDF ファイルを印刷するためのコマンドを、次のように、アクションに追加します。
MAPIFS2PRT FILE('/map34806/mapping/&OUTDES/&SPLF&SPLNUM.pdf') SPLF(&SPLF) OUTQ(&LIBDES/&OUTDES)
アクションの定義 -2 |
6. この段階で、ROBOT を起動し、スプール・ファイル "DEMO1" を保留 -> 解放すると、次の画面のように、"MVP" という OUTQ の中に "DEMO1" というスプール、すなわち印刷データが投入されたことを確認できます。
MVP という OUTQ に印刷データが投入された |
7. 次に、生成された PDF ファイルを削除するコマンドを、アクションに追加します。
DEL OBJLNK('map34806/mapping/&OUTDES/&SPLF&SPLNUM.pdf')
アクションの定義 -3 |
8. ROBOT を起動し、スプール・ファイル "DEMO1" を保留 -> 解放すると、次の画面のように、"MVP" というフォルダーの中には PDF ファイルが残っていないことを確認できます。
PDF ファイルが削除されて、空になった MVP フォルダー |
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