MapDraw の右半分の画面に、スプール・ファイルを表示させます。スプール・ファイルは、AS/400 プリンティングに求められるソリューション 第20回 - Mapping Suite の画面 - 2 - で取得した "DEMO1.pag" というファイルです。
"ホーム" タブの画面右上にある "スプール・ファイルのロード" ボタンを押すと、次のような画面が開きます。MapDraw のプリファレンス画面で設定した "共有フォルダー" の下にある "pag" 形式のファイルを表示するわけです。(余談ですが、ここではファイル形式としては、"pag" の他に、テキスト形式 "*.txt" も指定できます。これは、AS/400 版ではなく、Windows 版の場合に使用します。)
スプール・ファイルのロード画面 |
その結果、次の画面のように、スプール・ファイルが表示されます。画面の見方、使い方は、次のとおりです。
- ページをめくるには、画面左下にある横矢印ボタンを使用します。(キーボードの PageUP や PageDOWN キーではありません。)
- マウスのポインターを右画面においた状態では、その場所の桁を X 座標、行を Y 座標として表します。
- スプール画面を拡大表示、縮小表示するには、画面右下に並んでいるアイコンを使用します。アイコンを使うと、スプールの1ページ全体を表示できる大きさに縮小表示します。アイコンは、横幅全体を表示するように縮小表示するために使用します。アイコンを一旦クリックすると、ポインターがこの虫眼鏡の形に変わりますので、その状態で、スプール・ファイルの見たい範囲を範囲指定します。その横には、パーセント表示があります。ただ、数字で選択できるのは、12%, 25%, 50%, 67%, 100%と限られています。それよりも、その横のズーム・バーを調整した方が、細かい縮小率を指定できます。他に、PageUP キーを押すと拡大表示、PageDOWN キーを押すと縮小表示できます。
DEMO1.pag を表示した画面 |
- ご存知のように、英数半角文字は 1 桁、漢字等の全角文字は 2 桁の場所を取ります。それを反映させるために、MapDraw の右半分のスプール・ビューの画面では、半角文字は1 桁に 1 文字を配置しますが、全角文字は 1 文字置きに配置されます。
この後は、実際に帳票設計の作業に入ります。どのような順序で作業を進めたら、効率的に作業できるでしょうか?罫線や固定文字といった、従来の帳票の事前印刷部分に相当するオーバーレイから設計し始め勝ちですが、実は真っ白な画面に好きなように罫線や固定文字を配置していくというのは、あまりに自由過ぎて、かえって戸惑ってしまうものです。
そこでお勧めする方法は、次のとおりです。
1. 既存の帳票の印刷結果や、EXCEL 等のソフトウェアや手書きで書いた新しい帳票イメージのスキャン・イメージを取ります。
2. スキャン・イメージを MapDraw 左側の画面全体に貼り付けます。
3. それに対してスプール・データの配置を設計していきます。
4. その後、左側の画面で貼り付けたイメージを上書きするように、罫線や固定文字を書きこんでいきます。
5. 最後に、2 で貼り付けたスキャン・イメージを削除します。
注意点は、次のとおりです。
- 2 で貼り付けられるイメージ・ファイルの形式は、"bmp", "jpg", "tif" の 3 種類です。
- 4 の手間を省くために、2 で貼り付けたスキャン・イメージをオーバーレイとしてそのまま使用するという方法も、技術的には可能です。しかし、ある程度解像度が高いイメージ・ファイルを使用する必要がありますが、その結果、Mapping よって生成される PDF ファイルや、PCL 形式の印刷データのサイズが、その分非常に大きくなりますし、生成時間も余計に掛かります。それはシステム全体のスループットに対して影響を与える可能性が高くなりますので、やはり、4, 5 の手間を掛けていただくことをお勧めしています。
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