データの配置を設計する際には、"MapF" をクリックして、"MapF" が黄色になっている状態に切り替えます。これによって、"DrawF" 画面に設計済みの罫線や固定文字があったら、それらの色がグレイに変わって、編集できない状態になります。
データの配置を設計する方法は、2 つに分かれます。
1 つ目は、特定のデータの行と桁の範囲を指定して、帳票上の特定の位置に配置するための方法です。
例えば、宛先の中の "財団法人国際会議支援センター" の配置を設計するには、MapDraw の右側の "スプール・ビュー" 画面上で、その範囲をマウスの左ボタンを押しながら指定した後、マウスの左ボタンを押したままで左側画面に移動し、配置したい場所の近くで指を離します。
すると、次のような "ゾーンのプロパティ” という画面が自動的に開きます。
MapDraw ゾーンの定義の画面 |
- ゾーン名 : スプール・ファイルの中のデータを表示させるための定義を、Mapping では "ゾーン" と呼びます。ゾーンの名前は任意ですし、全角文字も使用できます。私自身は、単純に "z1" から順番に定義しています。
- 開始行、桁、長さ : マウスで範囲指定した、スプール・ファイルの中のデータの、行、左端の桁、そして、指定した範囲の桁数を表します。
- タイプ "文字" : データを文字で表示することを表します。追って、詳しくお話ししますが、他の選択肢の中には "バーコード" があります。
"ゾーン名" を"Z1" と指定して、"OK" ボタンを押すと、左側の画面に "Z1" というゾーンが表示されます。次の画面でお分かりのように、ゾーンをクリックして、周囲に黒四角が表示された状態にすると、スプール・データの該当する部分が紫色の長方形で表示されますので、どこのデータを表示しているかが一目で分かるようになっています。
ゾーン"Z1"ができた状態 |
プレビューの画面 |
このゾーンの位置は、仮に置かれた場所なので、正しい位置に移動させます。移動させるには、マウスのポインターが上下左右の矢印状態になるようにゾーンを指定した後、マウスを使ってドラッグすれば良いのですが、微妙な移動には向きません。
- 左右にのみ移動させるには、ゾーンの左端の真ん中にある黒四角を左右に移動させます。これによって、上下にずれることなく、左右にのみ移動できます。
- 上下にのみ移動させるには、ゾーンの左右中央の下側の黒四角を上下に移動させます。これによって、左右にずれることなく、上下にのみ移動できます。
- もっと細かく移動させるには、画面下にある "X座標"、"Y座標" に直接数値を入力します。"X座標" は、帳票の左端からゾーンの左端までの距離、"Y座標" は、帳票の上端からゾーンの上端までの距離を現します。細かい調整を行なうには、"X座標" の左横にある "単位" を "10/mm"(1/10mmのこと) か、"Points"(1/300 インチ単位) にセットすることをお勧めします。
また、プレビューした状態でゾーンの位置の調整を行いたいところですが、ある程度大きなサイズのメモリーを搭載した PC でないと、MapDraw がフリーズしてしまうことがあります。なるべく、プレビューを解除して状態で位置の調整を行なうことをお勧めしています。
ゾーンの位置の調整 |
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