MapDraw を Windows PC にインストールする際の注意点は次の2点です。
- Administrator 権限で実行すること
- インストール先の専用のフォルダーを、C ドライブの直下に予め用意しておいて、そこへインストールすること、つまり、インストール先としてデフォルトのフォルダーである "Program Files" にはインストールしないことです。(これは、"Program Files" というフォルダー名の中のブランク文字が、MapDraw のプログラムを実行する際に悪影響を与えるからであると、Mapping 社の担当者から聞いています。)
MapDraw をインストールした後は、設定を行ないます。その中で重要なので、共有フォルダーへのアクセス方法の設定です。
OS/400 上に Mapping をインストールすると、Mapping のプログラムが使用するために IFS 上に複数のフォルダーが自動的に作られます。ここで言う"共有フォルダー"とは、その中の帳票設計に関連するフォルダーの親フォルダーである "\mapping" という名前のフォルダーを指します。複数の PC で帳票設計作業を行なう際には、このフォルダーを共有することになります。
そこへのアクセス方法の設定には次の2通りがあり、どちらかを選択します。
設定するには、MapDraw を起動した後、ホーム・ボタンを押して表示される画面にある、プリファレンス・ボタンを押します。
MapDraw 起動後にホーム・ボタンを押した時の画面とプリファレンス・ボタン |
1. PC のネットワーク・ドライブを使用する方法
AS/400 上のMapDraw を実行する PC 上のネットワーク・ドライブとして、IFS にアクセスします。具体的には、例えば、Z ドライブとして、"\\192.168.1.1\root"(192.168.1.1 は、AS/400 の IP アドレス)と指定します。
そして、Z ドライブ上の "\mapping" フォルダーの下にある "docpc" というフォルダーに、帳票設計の結果であるプロジェクト・ファイルを保存したり、開いて編集したりします。
プロジェクト・ファイル(帳票)の編集中に、他の PC から編集、上書き保存されることが無いため、複数のメンバーで帳票設計を行なう際には、この方法をお勧めしています。もし、プロジェクト・ファイルを保存するフォルダーをメンバー毎に分けるのであれば、"\docpc" フォルダーの下にそれぞれのフォルダーを作成します。
この設定方法では、帳票設計中に参照する ".pag" ファイル(変換されたスプール・ファイル)も含めてネットワークを介してファイルにアクセスしますので、ネットワークの速度が遅い環境では、プロジェクト・ファイルを開いたり、あるいは、プレビューの際にはスプールのページ間を移動する度に時間が掛かることになります。
ネットワーク・ドライブを使用した接続の設定 |
2. FTP を使ってアクセスする方法
この方法では、MapDraw をインストールした PC 上に、IFS 上の "\mapping" フォルダー以下の必要なフォルダーが自動的に作成されて、PC 上のファイルを使って帳票設計したり、プレビューしたりすることになります。FTP を使って IFS と通信するのは、設計したプロジェクト・ファイルを保存する時だけになりますので、ネットワークの遅い環境で作業するのに適しています。
その代わり、複数のメンバーで作業する場合に、間違えて他のメンバーと同じプロジェクト・ファイル名を使ったりすると、上書き保存されたり、上書き保存したりする原因になりますので、注意が必要です。
また、"\mapping" フォルダー直下に自動的に作られる "lstobj.txt" ファイルは、生成された帳票設計のフォーマットと、使用されたフォントのリストになっていて、非常に重要なものです。上記 "1" の設定では、IFS 上に1つ存在するだけですが、この FTP を使用する設定では、帳票設計作業を行なう複数の PC 上に存在することになります。そのため、作業開始前には、"接続のテスト" ボタンだけでなく、"lstobj.txt のインポート" ボタンを押して、IFS 上の "lstobj.txt" ファイルを自分の PC に取り込んで、最新の状態に更新しておくことが、重要です。
FTP を使用した接続の設定 |
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