その後、2005年に、A4 サイズまでの用紙に対応した、小型の "Infoprint 1522J"(5584-5M2/5P2)が追加されました。
A3 サイズまでの用紙に対応する "Infoprint 13x6J" シリーズと比較して、用紙サイズを A4 までとすることで小型化したモデルで、PAGES モードは単独のオプションではなく、初めから組み込まれたキッティング・モデルのみであることも同じです。
オプションを付けると両面印刷にも対応する業務用プリンターとして十分な機能を持っていますが、A4 サイズまでのプリンターは、期待するほどは売れません。
Infoprint 1522J 外観 |
そして、2007年には、"Infoprint 13x6J" 後継モデルとして、"Infoprint1756J/1736J" という 2 つのモデルが発表されました。
2007年は、IBM がプリンティング事業をリコーに売却したという、私にとっては大変ショッキングな発表で始まった年です。
その 1月の発表の後、6月のインフォプリント・ソリューションズ・ジャパン株式会社の設立に合わせて、6月にこれらのプリンターも発表されました。
"Infoprint 1756J" の印刷速度は、35枚/分で、給紙カセットは、150枚用と250枚用の 2 つを標準で持っています。
一方、"Infoprint 1736J" の印刷速度は、28枚/分で、給紙カセットは、250枚用 1つのみです。
PAGES モードを持つモデルは、キッティング・モデルである点も変わりません。
5400エミュレーターII の時にお話したように、これらのモデルはパラレル・インターフェイスを持ってはいますが、コネクターの形状がハーフ・ピッチといって小型になっています。そのため、フル・ピッチの大きさのコネクターを持つ、古くからのケーブルに接続できるように、変換アダプターが標準で付属しています。
2007年の発表以来、2017年の今年で10年になります。まだ販売中ですが、流石に終わりが近いと思います。
Infoprint1756J 外観 |
Infoprint1736J 外観 |
PAGES モードを持つプリンターとして最後(?)、最新のモデルが、"Infoprint SP8200 N50" です。
このモデルは、インフォプリント・ソリューションズ・ジャパン社の株式の一部をまだ IBM が持ってた2009年に発表されたため、IBM から発表されています。
このモデルは、それまで国内で発表されたモデルと異なり、同じ型式(4345)で、全く異なる 2つのモデル(4345-N50 と 4345-DN1)を持っています。
外観上は、全く同じなのですが、前者は PAGES モードを標準で持つ、PC からの印刷用であることに対して、後者は AFP (日本語高機能印刷)に対応したシステム・プリンターとなっています。
モデル "N50" の方は、印刷速度が 50枚/分となった PAGES モードを持つプリンターの中の最高速モデルになります。
ただ、繰り返しになりますが、パラレル・インターフェイスが無かったため、5400エミュレーターII を付けられなかった点は、非常に残念でした。
Infoprint SP8200 基本構成 |
一方、モデル "DN1" の方は、"Infoprint45" という 45ページ/分の印刷速度を持つ AFP プリンターの後継機となっています。
Infoprint SP8200 フル構成 |
余談ですが、"Infoprint45" では、AFP 印刷のみに対応していたのですが、Windowsからの印刷もできると思われたお客様から、ドライバーはどこにあるかというお問い合わせを何度もいただいて、対応に苦労したことを覚えています。AFP 対応プリンターとして高価なモデルであったため、Windows からの印刷もできて当然と期待されたのは、私も自然なことと思いました。
その点で、この "DN1" は、Windowsからの印刷にも対応したので、安心しました。ただし、AFP の印刷を行なった後は、AS/400 等のホスト・システムとの間のセッションを切る設定にしておかないと、Windows からの印刷データを受信できないという点に注意が必要でした。
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