もう少し細かい注意を追加しておきたいと思います。
- 用紙厚(印字圧)調整レバーの横の目盛りに書かれている数値は、用紙の複写枚数ではありません。
5400-F06マニュアルより用紙厚(印字圧)設定レバー |
同じ 2 枚複写の用紙でも、薄い用紙と厚い用紙では、全体の厚さが異なりますから、当然、レバーの値も変わります。この目盛は、あくまでも"目安"であることにご注意ください。
5400-F06マニュアルより複写枚数とレバーの値 |
- 5400-F06 プリンターでは、用紙厚設定レバーを、"1+1/3"よりも大きな値に設定すると、自動的にコピー強化モードになります。
"F06"モデルは、コピー強化に 3 つの方式があり、それらを組み合わせて 5 種類のコピー強化のレベルを選択できます。3 つの方式とは、次のとおりです。
1. 印字力のみを強くする。
印字ヘッドのピンが押す力をより強くする方式です。この場合、印刷速度は、ほぼ変わりません。標準では、用紙厚設定レバーが"1+1/3"よりも大きな値のセットされた時に、複写用紙が使用されるとして、自動的にこのコピー強化モードになります。そして、操作パネルの"コピー強化"ランプが点灯します。
なお、自動的にコピー強化モードにする必要が無い場合には、初期設定メニューの中の”複写紙濃度優先"を"しない"に変更します。
逆に、この方式では印字の濃さが不十分な場合には、初期設定メニューの中の"コピー強化"のレベルを"1"以外のレベルにセットします。
2. 同じ行を繰り返し 2 回印刷する。
同じ行を 2 回印刷しますので、印字の濃さは上記の "1" よりも濃くなりますが、印刷所要時間は 2 倍掛かります。
3. 印字ヘッドのピンのストロークを伸ばす。
印字ヘッドのピンが用紙を押す時の距離を長くする、つまり、ピンが用紙を押す時間を、標準よりも長くする方式です。これによって、幅が異なる用紙を含む複写用紙への印刷でも、均一な濃さが得られることも期待できます。
ただ、印刷速度は少し遅くなります。例えば、通常速モード、410 行/分は、328 行/分になります。
5 種類のコピー強化のレベルは、数値が大きくなるほど、印字濃度は濃くなりますが、その時の印刷速度との関係は、"通常速(410 行/分)"においては、次のとおりです。
・レベル1(印字力強化) 410行/分
・レベル2(二重印刷) 205 行/分
・レベル3(印字力強化+二重印刷) 205 行/分
・レベル4(長ストローク印刷) 328 行/分
・レベル5(長ストローク+二重印刷) 164 行/分
レベル1で必要な印字濃度が得られることが望ましいのですが、それでは不十分な場合には、なるべく印刷速度を落とさずに、必要な印字濃度が得られるコピー強化レベルを選択する必要が出てきます。
ちなみに、他のモデルはどのようなコピー強化モードがあるでしょうか ?
"F02"モデル(通常速(150 行/分)"の場合)
・レベル1(印字力強化) 150 行/分(用紙厚設定レバーの値が、1.5以上の場合)
・レベル2(二重印刷) 75 行/分
・レベル3(印字力強化+二重印刷) 75 行/分
"F10"モデル(通常速(600 行/分)"の場合)
・二重印刷 300 行/分・段差紙 480 行/分
・二重印刷 + 段差紙 240行/分
次回は、インク・リボンのお話です。
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