今回お話しするのは、予めQRコードのイメージを生成しておいてプリンターに送信し、プリンターはQRコードということを意識することなく、他のデータと共に、単なるイメージを印刷するという仕組みです。この方式のメリットは、次のとおりです。
- プリンターのコマンドに依存しないため、プリンターのメーカーや機種に関わらず、QRコードを印刷できる。つまり、QRコードのコマンドを持っていないプリンターでも印刷できることであり、複数のメーカーのプリンターが混在していても、共通のQRコード付きの帳票を印刷できることでもあります。
- プログラムを開発する手間が掛からない。
MapDrawを使ったQRコードの設計
1. バーコードの印刷方法 - 第3回 もっと柔軟な方法 - Mapping Suite の場合-1でご紹介したように
住所の1行目をQRコードに指定する |
2. QRコードの大きさを調整するには、"ゾーンのプロパティ"画面の"詳細"ボタンを押します。"バー
バーコードの幅の指定 |
QRコードのプレビュー |
デフォルトの値は、左の画面のように"2"となっています。その時のQRコードの大きさは、その右の画面のように、10ポイントの文字の大きさと比べても分かるように、小さめのサイズとなっています。
そこで、例えば、"6"に変えると下のプレビュー画面のような大きさに変わります。
"6"の時のQRコード |
住所データの1行目に対して、"タイプ"を"メモリー"とし、その選択肢としては"テキスト・メモリー"を指定したゾーン(ここでは、"QRM1"というゾーン名)を定義します。
メモリー・ゾーンは、MapDraw の画面上は、ピンク色で表示されます。メモリーするだけですから、この段階ではプレビューしても、何も表示されません。
その下の行の住所情報に対しても同様に、"QR2M"と名づけたメモリー・ゾーンを定義します。
4. 以上で準備が整いましたので、QRコードを表示するためのゾーンを定義します。ポイントは、次の2点です。
QRコードのゾーンの定義 |
- "ゾーンの後に追加する文字"欄に、"[[QRM1]][[QRM2]]"と指定すること(大括弧2つで囲んだメモリー・ゾーンの文字列を連結して、QRコードにするデータとして扱うためです。)
MapDraw の画面は、次のようになり、プレ
MapDraw MapF画面 |
この画面を携帯電話等で読み取ってみると、2行の住所情報をデータとして、QRコードができていることが確認できます。
この後、PDF ファイルを生成したり、PCL形式の印刷データを生成して印刷するという処理は、Mapping Suite 共通の手順になります。
MapDraw プレビュー画面 |
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