始めの言葉

「プリンターから印刷できて当たり前」と、ユーザーからもSIerからも軽視されがちなプリンターの世界ですが、実際にはお困りだったり、思ったような印刷結果が得られないまま我慢してお使いの皆様のために、今までの経験が役立てばと、このブログを立ち上げました。印刷の基本から、応用情報、問題の解決方法を情報発信すると共に、PDF化など、これからどうするかについても、ご相談に乗れれば幸いです。ご質問はコメントでお寄せください。

2016年5月15日日曜日

連続用紙への印刷から、カット紙への印刷に移行する -第9回 事前印刷用紙からの移行-

3. スプール・データの配置を指定するために、"DrawF"を"MapF"に切り替えます。そうすると、左側のの画面に設計した罫線や文字は、表示される色がグレーに変わり、編集できなくなります。
MapFの画面で受付日のデータ範囲を指定する

4. データの配置も、先ずは"1. 送り状"用に設計し、それをコピーして他の"2. 貨物受取書"や、"3. 発店控(入力票)"を設計することにします。そこで、先ず手始めに"受付日"の欄のデータの配置を設計します。右側画面の受付日のデータ、3行目、7桁目から10桁の範囲を指定します。






5. マウスの左ボタンを押したまま、左側画面の"受付日"の近くにポインターを移動して、左ボタンを
ゾーンのプロパティの画面
放します。そうすると、自動的に、次のような"ゾーンのプロパティ"という画面が表示されます。
"データ位置"欄の"開始行"、"桁"、"長さ"は、先ほど範囲指定したデータの行、左端の桁、指定した桁数を表わしています。
"タイプ"は、何を表示するかを指定します。ここでは、上記のデータを"文字"として表示することを表わしています。
"ゾーン名"は任意の値で、指定したゾーンに付ける名前です。私は、"ゾーン"に対しては、"Z+番号"としています。
6. "OK"ボタンを押すと、次の画面のように、左側の画面に"Z1"というゾーンが配置できたことが分
"Z1"というゾーンが配置された
かります。
この画面のように、ゾーンを選択して8つの黒いマークが表示された状態にすると、左側の画面では、ゾーンは青色の長方形で表示され、右側の画面では、ゾーンの対象となっているデータの範囲が青色で表示されます。
それによって、後でゾーンを編集する際に、そのゾーンはどこのデータ範囲を指定しているか、見つけやすくなっています。





7. "受付日"の場所、文字の種類や大きさを調整するために、このままの状態で"プレビュー"を行
プレビュー画面
います。"プレビュー"するには、"プレビュー"ボタンを押すか、Ctrl キー + W キーを押します。
プレビュー状態の時には、右側の画面のデータは、緑色に変わります。設計が完了した際に、配置しもらしたデータが無いかを確認するのに、便利です。
ここでは、データを強調するために、フォントを"MSゴシック"に、文字間隔を固定ピッチに変更した上で、位置を調整します。



8. その結果のプレビュー画面が次のとおりです。フォントや文字ピッチの指定は、"ゾーンのプロパ
フォント調整後のプレビュー画面
ティ"画面で"フォントとスタイル"タブの画面で行ないます。フォントの種類やサイズの指定だけなら、ツール・バー上でも選択できます。
このプレビュー画面に対応する、フォント指定のための画面は、次のとおりです。
この画面では、
- フォントの種類(MS P Gothic、MS P 明朝以外で、名前が英語で表示されるフォント)
- フォントのサイズ
- 位置揃え(ゾーンとして指定した長方形の中で、右寄せ、左寄せ、中央揃え)
- 回転角度
- 高さ(幅はそのままで、高さのみ50%から
フォントとスタイルの設定画面
200%まで縮小、拡大)
- 固定ピッチの指定 On/Off と、On の場合のピッチの調整(間隔を広げるには、値を大きく、狭めるには、値を小さくします。)
- フォントの色

ただ、残念ながら、太字、下線、斜体といったメニューはあるのですが、無効となっています。




9. 他の文字や数字を表示するためのゾーンは、同様の手順で設計を繰り返しますが、ここで、1箇
バーコード"CODE39"を指定したゾーン
所、データの22行目、38桁目から15桁を、CODE39 のバーコードとして表示するために、次のようなゾーンを定義します。
今までの文字のゾーンと同様に、データの範囲を指定しますが、"タイプ"に"バーコード"を指定します。そうすると、その下の選択肢がバーコードの規格の選択肢となりますので、"CODE39 C/Dなし"を選択します。
"MapDraw" では、CODE39のような1次元バーコードは、フォントの組み合わせで表現します。そのために、"MapDraw"をインストールするPCには、併せて提供されるバーコード用のフォントもインストールします。
CODE39用フォントの設定
1次元バーコード用のフォントのフォント名は、分かりやすいように、先頭に"BC"(バーコードの略)が付いています。

また、バーコードの大きさの調整は、フォント・サイズの変更で行ないます。フォントのサイズによって、全体の横幅が決まりますが、その上で、縦長、横長の調整が必要な場合は、50%から200%までの高さの設定で行ないます。

 以上の設定を行い、位置を調整した結果のプレビュー画面は、次のようになります。
バーコードのプレビュー画面





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