始めの言葉

「プリンターから印刷できて当たり前」と、ユーザーからもSIerからも軽視されがちなプリンターの世界ですが、実際にはお困りだったり、思ったような印刷結果が得られないまま我慢してお使いの皆様のために、今までの経験が役立てばと、このブログを立ち上げました。印刷の基本から、応用情報、問題の解決方法を情報発信すると共に、PDF化など、これからどうするかについても、ご相談に乗れれば幸いです。ご質問はコメントでお寄せください。

2016年5月22日日曜日

連続用紙への印刷から、カット紙への印刷に移行する -第10回 事前印刷用紙からの移行-

10. その後、他のデータの配置も同様の手順で完了したら、"プロジェクトの生成"を行って、設計した結果を、AS/400 の IFS 上にある、Mapping 既定のフォルダー(\mapping\docpc)に保存します。
MapDraw の"ホーム"タブの画面にある"プロジェクトを生成する"アイコンをクリックすると、次のよ
プロジェクトを生成するアイコン
うな画面が現れます。
Mapping での"プロジェクト"は、データの配置の情報を保存する"*.mpi"ファイル、オーバーレイの情報を保存する"*.mpw"ファイル、そしてその両者を合わせる"*.mpp"ファイルという3つのファイルからできています。
初めて"プロジェクトを生成する"時には、デフォルトで、ファイル名は"フォーマット名シーケンス番号.mp*"になります。これは、もちろん任意に変更して構いませんが、これら3つのファイルでは同じにしないとなりません。
プロジェクト・ファイル名の指定
左下の画面では、保存場所が、C ドライブになっていますが、実際には、Z など、IFSに割り振られたネットワーク・ドライブになります。










11. "OK"ボタンを押すと、次の画面が表示されます。ここの"印刷の設定"欄の"言語"とは、
生成の設定画面
AS/400 上でMappingに生成させたいデータの形式を表わしますが、この段階では、デフォルトの"XPS"のままとします。
"OK"ボタンを押すと、その下のような"生成レポート"画面が表示されます。画面上、赤色のマークの"エラー"が表示されなければ、完了です。
生成レポート画面

















12. "1. 送り状"、"2. 貨物受取書"、"3. 発店控(入力票)"を載せた1枚目の設計が完了しましたので、それを使ってもう1枚の"4. 着店控"、"5. 配達受領票"、"6. 送り状(荷受人様控)"を設計します。罫線や固定文字は、ほぼ同一であることから、先ほど生成した1枚目のプロジェクトを使って、2枚目のプロジェクトを作ります。
シーケンスを00020に変更
そこで、"プロジェクトの生成"が完了した画面の状態のまま、MapDraw の"プロパティ"タブの"プロジェクトのプロパティ"アイコンを押します。表示された画面で、"シーケンス"のみを"00020"に変更して"OK"ボタンを押します。
1つのスプールに対して、複数(ここでは2種類)のフォーマットを適用する場合には、
- フォーマット名は共通
- シーケンスのみ、それぞれ別の値とする
ことが重要です。これは、AS/400 上で Mapping が PDF ファイルや、PCL 形式のデータを生成する際のコマンドのパラメーターを指定するために、必要になってくるものだからです。
13. この段階で、一旦、プロジェクトの生成を行なってしまいます。もちろん、2枚目用に設計変更し
ファイル名の変更とプロジェクトの保存
た後で生成しても良いのですが、別ファイル名で保存することを忘れないように、この時点で別名保存してしまいます。手順"10"で行なったように、"プロジェクトを生成する"アイコンをクリックすると次の画面が現れますが、ファイル名は初めに保存したファイル名のままなので、各ファイル名の"00010"を"00020"に変えるようにします。
保存できれば、1枚目の設計を壊すことなく、安心して2枚目用の変更を行えます。

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