5400エミュレーター本体 |
Telnet5250E 接続の双方向通信の機能を満たすために、プリンターと 5400 エミュレーターを接続するパラレル・インターフェイスでは、プリンターの状態を把握できる"コンバージド・インターフェイス・モード"を活用しています。
5577-W02/V02 や 5579-L02 以降のモデルでは、5400エミュレーター用の 5V の電源を供給するための、コネクターがプリンター側に用意されましたので、5400エミュレーター用に1つ追加で電源コンセントを用意する必要がなくなりました。
5400エミュレーターは、OS/400 から送信されてくるSCSコマンドを受信し、5577 形式のコマンドに変換します。これによって、PCOMM プリンター・セッション経由の印刷ではPCOMMの変換機能が制約としていた、バーコード・コマンドや3倍以上の文字拡大の指定コマンドが、5579/5577 シリーズでも、5400 シリーズ同様に使えるようになったわけです。
5400エミュレーター装着 |
その結果、同じ帳票を印刷するために、印刷枚数や要求される処理時間によって、5400 シリーズから 5577 シリーズまで、機種を選択する範囲が広がったのは、5400エミュレーターの大きなメリットと言えるかと思います。
更に、5400エミュレーターでは、5400 シリーズが、当時は対応していなかった、Telnet5250E と LPR の自動切換え機能に対応していましたので、AS/400 からの印刷と、Windows からの印刷を自動切換えで行なうこともできました。なお、この機能は、後に、5400 シリーズでも対応しています。
その後、今度は、インパクト・プリンターだけでなく、レーザー・プリンターでも同様に、Telnet5250E 接続できるようにして欲しいというご要望が上がってきました。
しかし、レーザー・プリンターのパラレル・インターフェイスでは"コンバージド・モード"を持っていません。そこで、それでもプリンターの状況を把握できるように、5400エミュレーター側で対応し、名前も、5400エミュレーターIIと変更しました。
5400エミュレーターIIでは、初期設定の際に、使用するプリンターがインパクト・プリンターか、レーザー・プリンターかを指定します。それに応じて、他の設定メニューが変わってきます。
5400エミュレーターIIと、レーザー・プリンターの組み合わせのお話は長くなりますので、次回にします。