ところが、この「はしごだか」がコンピューターの世界では、あまり親切には扱われていないように思います。また、例えば、文字として入力も表示もできない携帯電話もあるようです。
IBMのホスト・コンピューターの世界では、EBCDICの文字コードの中では、「IBM選定文字」として特別に追加された文字のグループの中に、文字コード"x676B"が割り振られています。
5400全文字印刷の一部抜粋 |
同様に、5577等の内蔵フォントの文字コードShift-JISでは、IBM選定文字に対応する文字コードの中でも後ろの方に、文字コード"xFBFC"が割り振られています。
5577プリンター操作マニュアル抜粋 |
ユニコードの世界ではどうかと言うと、"9AD9"というコードが割り振られていますので、PCのみならず、携帯電話の世界でもユニコードに対応していれば、入力も表示も可能なはずと思います。
Windows付属ツール"文字コード表"の画面 |
「異体字」と呼ばれる文字は他にもあるのですが、現実には姓に使用されている、この「髙」が、様々な問い合わせをいただくケースが最も多いように感じます。
JISコードでは、文字コードが割り振られていないということは、内蔵フォントがJISコードになっている「ESC/Pモード」では、「髙」は、内蔵フォントを使った印刷はできないということになります。
【余談】ESC/Pモードは、EPSON社の日本語インパクト・プリンター用の制御コードの名称で、「イーエスシーピー」とか「エスクピー」と呼んだりします。昔、DOS/Vではプリンターの制御コード体系としては「標準」として扱われました。(5577モードが標準にならなかったのは、当時の市場全体の台数では、ESC/Pのプリンターよりも5577系の方が少なかったということと、IBM色が強くなり過ぎないようにという配慮があったのでしょうね。)
そのため、5577系のドット・プリンターや5400系のライン・プリンターでも対応しています。
次回からは、文字コードの話を離れて、他のテーマにしたいと思っています。
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