始めの言葉

「プリンターから印刷できて当たり前」と、ユーザーからもSIerからも軽視されがちなプリンターの世界ですが、実際にはお困りだったり、思ったような印刷結果が得られないまま我慢してお使いの皆様のために、今までの経験が役立てばと、このブログを立ち上げました。印刷の基本から、応用情報、問題の解決方法を情報発信すると共に、PDF化など、これからどうするかについても、ご相談に乗れれば幸いです。ご質問はコメントでお寄せください。

2015年4月7日火曜日

文字コードの話 - 文字化けはなぜ起きるか? 続き



カタカナを先に追加した文字コードは、"CCSID930"という上の表です。その空いている箇所(青色)に英語の小文字を追加して、両方の文字を共存できるようにしたものが、下の"CCSID5026"です。
この中で、例えばカタカナの"ア"の文字コードは、"CCISD5026"では"x81"ですが、"CCSID5035"の"x81"は、"a"ですから、もし同じ"x81"という文字コードがプリンターに送られてきても、プリンターの持っている内蔵フォントの文字コードが、どちらの文字になっているかによって、印刷結果に「文字化け」が発生するわけです。
AS/400側だけでなく、プリンター側でも"CCSID5026"と、"CCSID5035"に合わせた内蔵フォントと文字コードの関係を持っていて選択できるようになっています。AS/400側のCCSIDと、プリンターの初期設定を合わることで、「文字化け」の無い正しい印刷ができるということです。
(例えば、5400ライン・プリン ターの初期設定では、「エイスウカナ モジセット」がCCSID5026用、「エイ コモジ セット」がCCSID5035用となります。)
ただし、ここで言っている「プリンター」とは、5400ライン・プリンター等の、AS/400とTtelnet5250やTwinaxで直結して印刷するタイプのものを指しま す。

プリンター・セッション経由の印刷では、プリンター・セッションが、EBCDICからShift-JISに文字コード変換を行いますので、文字コード の設定を合わせる必要があるのは、プリンター・セッションの設定ということになります。
プリンター・セッションの画面で「通信」->「構成」と選択すると、下の画面が表示されます。その中の下の方にある「939日本語英数小文字拡張」は、AS/400側のCCSIDが"5035"であることを表わします。
("CCSID5026"の場合は、930日本語英数カナ拡張を選択します。)


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