TCP/IPでの接続が、Twinax接続と大きく異なるのは、IBMが独自で決めた規格ではないという点です。RFC(Request for Comments) というインターネット上の公開された場所で定義されたもので、特にTelnet5250Eは、AS/400の端末の表示画面用のプロトコルTelnet5250をプリンター用に拡張したもので、RFC2877の中に記載されています。(この事実だけででも、時代の流れを感じますね。)
同じTelnetでも、端末表示と印刷で大きく異なる要件は、プリンターのエラーをAS/400側に通知する等の「双方向通信」 にあります。
そのため、技術面では、Twinax接続とは次のような違いがあります。
- AS/400とプリンターの間は、プリンターから接続に行きます。(Twinaxの場合は、逆)
- ユーザー定義文字(いわゆる外字)も通常の文字と同じように、文字コードだけがプリンターに送信されてきますので、プリンター側に予め、文字コードと文字イメージを保管しておく必要があります。
(電源を切ると、プリンターに記憶した外字の情報は消去されます。)
そして、LAN上を印刷データが流れるということは、メールやインターネットの閲覧等々、様々なデータと混在して流れることを意味しますので、Twianx接続では意識する必要の無かった、ネットワークのトラフィックも考慮することが、避けられなくなりました。
次回では、そのネットワークのトラフィックとの関係で経験した、Telnetでの印刷で発生するようになった問題と対処方法をお知らせします。
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