始めの言葉

「プリンターから印刷できて当たり前」と、ユーザーからもSIerからも軽視されがちなプリンターの世界ですが、実際にはお困りだったり、思ったような印刷結果が得られないまま我慢してお使いの皆様のために、今までの経験が役立てばと、このブログを立ち上げました。印刷の基本から、応用情報、問題の解決方法を情報発信すると共に、PDF化など、これからどうするかについても、ご相談に乗れれば幸いです。ご質問はコメントでお寄せください。

2015年1月28日水曜日

AS/400からの印刷 ~基礎編-2~

かつて、AS/400の世界では、端末機器は、Twinax(つぃんなくす)ケーブルという太目のケーブルで接続されていました。日本語ライン・プリンターも、この接続方式のものから始まったわけです。
【余談】
ユーザーの間では、「同軸ケーブル」と呼ばれることも多かったのですが、正確には、「同軸」はテレビのアンテナ・ケーブルのように、中心に軸が一つのものを指します。◎←こんな断面イメージ。
このタイプのケーブルは、AS/400ではなく、大型のホスト・コンピューター用に使用されていました。
Twinaxは、英語のTwin(2つ)とAxis(軸)の組み合わせで、2軸同芯(平衡型とも言う)となります。

Twinax接続では、端末を次々と鎖のように接続していく方式で、最高7台まで、長さも1,525mというものでした。流れるデータは、IBMのSNAという、間違っても文字化けなど起こさないアーキテクチャーに則ったものでした。
そのため、以下のようなメリットがありました。
・初めてプリンターを接続する時に、AS/400上で自動構成される。(当時からPlung&Playだった!)
・スプールの保留、取り消しが可能
・プリンターのエラーはMSGWTとなって、端末画面にメッセージが表示される。
・その場合、メッセージ応答として、印刷再開ページを指定できる。
・罫線、文字拡大、バーコード指定等のコマンドが有効。
しかし、TCP/IPが事実上の標準プロトコルとなってくると、AS/400もプリンターもTwinax接続はオプションとなり、主流は、TCP/IPのプロトコルの一つであるTelnet5250Eになりました。
Telnet5250Eは、TCP/IP上で、Twinax接続と同等の操作性を実現するものですが、一部異なる点があります。それは次回、ご説明いたします。




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