かつて、AS/400の世界では、端末機器は、Twinax(つぃんなくす)ケーブルという太目のケーブルで接続されていました。日本語ライン・プリンターも、この接続方式のものから始まったわけです。
【余談】
ユーザーの間では、「同軸ケーブル」と呼ばれることも多かったのですが、正確には、「同軸」はテレビのアンテナ・ケーブルのように、中心に軸が一つのものを指します。◎←こんな断面イメージ。
このタイプのケーブルは、AS/400ではなく、大型のホスト・コンピューター用に使用されていました。
Twinaxは、英語のTwin(2つ)とAxis(軸)の組み合わせで、2軸同芯(平衡型とも言う)となります。
Twinax接続では、端末を次々と鎖のように接続していく方式で、最高7台まで、長さも1,525mというものでした。流れるデータは、IBMのSNAという、間違っても文字化けなど起こさないアーキテクチャーに則ったものでした。
そのため、以下のようなメリットがありました。
・初めてプリンターを接続する時に、AS/400上で自動構成される。(当時からPlung&Playだった!)
・スプールの保留、取り消しが可能
・プリンターのエラーはMSGWTとなって、端末画面にメッセージが表示される。
・その場合、メッセージ応答として、印刷再開ページを指定できる。
・罫線、文字拡大、バーコード指定等のコマンドが有効。
しかし、TCP/IPが事実上の標準プロトコルとなってくると、AS/400もプリンターもTwinax接続はオプションとなり、主流は、TCP/IPのプロトコルの一つであるTelnet5250Eになりました。
Telnet5250Eは、TCP/IP上で、Twinax接続と同等の操作性を実現するものですが、一部異なる点があります。それは次回、ご説明いたします。
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