始めの言葉

「プリンターから印刷できて当たり前」と、ユーザーからもSIerからも軽視されがちなプリンターの世界ですが、実際にはお困りだったり、思ったような印刷結果が得られないまま我慢してお使いの皆様のために、今までの経験が役立てばと、このブログを立ち上げました。印刷の基本から、応用情報、問題の解決方法を情報発信すると共に、PDF化など、これからどうするかについても、ご相談に乗れれば幸いです。ご質問はコメントでお寄せください。

2018年12月22日土曜日

プリントチケットを使った印刷制御 第 2 回 - PCL プリンターの制御 -

3. 2-2. で生成された XPS 形式のファイル "STD_NOFRONT.xps" に対して、長辺綴じを指定した両面印刷コマンドをプリントチケットとして埋め込んだ XPS ファイルを生成します。そのために、次のようにパラメーターを指定して、MAP_XPS プログラムを実行します。 
-infile:/home/mapping/test/STD_NOFRONT.xps(対象となる XPS ファイル名) 
-set:DUPLEX=long(長辺綴じ両面印刷指定。短辺綴じの場合は、"short" を指定) 
-outfile:/home/mapping/test/STD_DUPL.xps(変換後の XPS ファイル名) 
-pages:*(固定値:XPSファイルの全ページに適用することを意味します。)
XPS ファイルに、長辺綴じ両面印刷コマンドを全ページに対して適用する
4-1. "MAPXPS" コマンドを使用して、生成された XPS ファイルを PCL 形式の印刷データに変換した後、OUTQ を通して PCL モードを持つプリンターに送信して印刷させます。そのために、MAPXPS と入力してからキーボードの F4 キーを押します。表示された画面で、次のようにパラメーターを指定した後、キーボードの F10 キーを押します。 
Input file xps : /home/mapping/test/STD_DUPL.xps(“3-1” の変換後の XPS ファイル名) 
Output file : *PRINT(印刷する場合の固定値。大文字) 
Printer language : *PCL(固定値。大文字) 
Spooled file : stddupl(生成される印刷データの任意のスプール名)
MAPXPS コマンド 1 画面目の指定
4-2. 次の画面では、次のように指定します。 
Output queue : PCLPTR(PCL プリンター用の OUTQ ) 
Library : QUSRSYS(PCL プリンターOUTQ のライブラリー名) 
Profile Name : *PCL(固定値。大文字)
MAPXPS コマンド 2 画面目の指定
以上のように指定したら、実行キーを押すと、XPS ファイルが生成されてからプリント・チケットが組み込まれた PCL モードの印刷データに変換されて、PCL プリンターへの OUTQ を通して印刷されるという一連の流れが実行されます。
最後に指定した "Profile Name" がプリント・チケットと深く関係しますが、これについては、次回にお話しします。




0 件のコメント:

コメントを投稿