ただし、Mapping が印刷データを生成して、OUTQ から送信することによって直結印刷できる、"PCL" モードを持つプリンターが対象となります。
今までも何度かお話してきましたが、海外ではデファクト・スタンダードとなっている、レーザー・プリンターや複合機の "PCL" モードも、日本の国内では、標準でサポートしているプリンターや複合機はまだ少数派です。とは言え、ほとんどのメーカーでは安価なオプションとして用意していますので、Mapping から見た場合、PCL モードのプリンターを使用することのメリットとコストを比較すると、ハードルは低いと言えると思います。
あるお客様では、AS/400 上の Mapping から PCL モードを持つレーザー・プリンターに印刷する際に、両面印刷することが必要でした。しかし、両面印刷と言っても、長辺綴じ/短辺綴じがあります。そこで、XPS のプリントチケットを活用して次の流れで実現します。
おおまかには、次の流れになります。
1. MAPCPYSPLFコマンドを使用して、XPSファイルを生成します。
2. 生成したXPSファイルに対して、MAP_XPSプログラムを使用して、FRONTSIDE=OFF を適用したXPSファイルに変換します。
3. 変換したXPSファイルに対して、MAP_XPSプログラムを使用して、長辺綴じ、または短辺綴じを指定した両面印刷指定コマンドを組み込みます。
4. 両面印刷指定コマンドを組み込んだXPSファイルに対して、MAPXPSコマンドを使用して印刷します。
具体的な手順を画面を見ながら追っていきます。
1-1. MAPCPYSPLF コマンドを使用して、XPS ファイルを生成します。MAPCPYSPLF コマンドは、今まで何度か出てきました。1 画面目で、対象となるスプール・ファイルと、フォーマットを指定して、キーボードの "F10" キーを押します。
MAPCPYSPLF コマンドの 1 画面目 |
MAPCPYSPLF コマンドの 2 画面目 |
MAPCPYSPLF コマンドの 3 画面目 |
MAP_XPSの 1 画面目 |
-set:FRONTSIDE=OFF <- 固定値
-outfile:/home/mapping/test/STD_NOFRONT.xps <- 変換後の XPS ファイル名
-pages:* <- 固定値(XPS ファイルの全ページに適用することを意味します。)
実行キーを 2 度押して、XPS ファイルを生成します。
MAP_XPSの 2 画面目 |
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