前回は、データの存在する行にのみ、横罫線を引く設計を行いました。今回は、同じ考え方を使って縦罫線にも条件を付けてみましょう。
先ず、縦罫線を横罫線と同じようにデータの存在する行にのみ引いてみましょう。
横罫線の時と同様に、MapF 画面で、横罫線の左端に近い場所に、大体 1 行分の長さを持つ縦線をマウスで引きます。マウスのボタンを離すと、次のような線のプロパティを設定する画面が、自動的に表示されます。
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MapF 画面で引いた縦罫線 |
この画面で、次の設定を行います。
- 名前 : これは任意の名前です。
- ゾーン条件 : 横罫線を引く時に作った条件が使えますので、"a" を指定します。
- ペンの太さ、色 : 好みで指定します。
一旦、プレビュー画面で、縦罫線の位置や長さを確認します。
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縦罫線のプレビュー画面 |
条件付けによって、データの存在する行に表示されるはずなので、位置を少し上に上げる必要があります。上下の位置の調整は、線のプロパティ画面の "Y シフト" の値を使って行います。座標の原点は用紙の左上角で、上下方向、つまり Y 座標の値は下に向かうほど大きくなりますので、線の位置を上に移動するには、値をマイナス方向に大きくします。プレビューを確認しながら試行錯誤を繰り返し、ここでは "-35(1/10mm)" に設定すると良さそうです。
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Y シフトの値を使って、線を上に移動する。 |
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プレビュー画面 |
次に、今、引いた縦罫線の間を埋める縦罫線を引きます。MapF 画面上で、先ほど引いた縦線をコピー・ペーストし、真下に移動します。(左右に動かないようにするには、キーボードの、下向きのカーソル・キーを使用して移動するのが便利です。)
キーボードの F5 キーを押して、その線のプロパティを表示させ、次のように変更します。
- 名前 : 別の名前に変更します。
- ゾーン条件 : データの無い行に適用するために "b" を指定したら、どうでしょうか。
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データの無い行に引く縦罫線の指定 |
プレビュー画面を見ると、データの無い行にも縦罫線を引くように指定したことになり、ページの下の方にまで、余分に縦罫線が引かれています。
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プレビュー画面 |
条件が正しくないのが原因ですから、新しい条件を設定します。
次の画面のように、条件設定の中の "行" の指定方法には、"現在行" の他に、1 行下の行を指定するための "+1" や、1 行上の行を指定するための "-1" があります。この数字は、最高 200 まであります。ここでは、次の行がデータの存在する行であることを条件とするために、この画面のような条件を定義して "c" としています。
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新しい条件 "c" |
縦線 "L2" の条件を "c" に変更したところ、プレビュー画面は次のようになりました。
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プレビュー画面 |
実は自分でも多少疑問な点があるのですが、ここまでできれば、後は 1 行目の上の横罫線を DrawF 画面で引いておけば、きれいな罫線付きの表になります。疑問な点は、次回にお話しします。
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