始めの言葉

「プリンターから印刷できて当たり前」と、ユーザーからもSIerからも軽視されがちなプリンターの世界ですが、実際にはお困りだったり、思ったような印刷結果が得られないまま我慢してお使いの皆様のために、今までの経験が役立てばと、このブログを立ち上げました。印刷の基本から、応用情報、問題の解決方法を情報発信すると共に、PDF化など、これからどうするかについても、ご相談に乗れれば幸いです。ご質問はコメントでお寄せください。

2018年6月9日土曜日

AS/400 プリンティングに求められるソリューション 第41回 - ROBOTを使った処理の自動化 - 4 -

前回までで、ROBOT の設定が終わりましたので、実際に ROBOT を動かして、PDF ファイルができるかどうかを試してみましょう。
ROBOT を開始するには、Mapping メイン・メニューで、"14. オペレーション・メニュー" を選択してから、"5. ROBOT の処理" を実行します。
次のように表示された "ROBOT メニュー" の画面にある "1. ROBOT の開始" を実行します。
ROBOT メニュー画面
次の画面では、ROBOT を実行する際のログを取得しておくかどうかが聞かれます。初めて ROBOT を設定して稼動テストを行うのですから、次のように "*YES" に変更して実行キーを押します。なお、この画面で表示されているように、コマンドを使って ROBOT を開始するには "STRRBT" というコマンドを使用します。
ROBOT の開始画面
この画面で実行キーを押すと、ROBOT は動き始めるのですが、画面は元の "ROBOT メニュー" に戻るだけで、実際に動いているかどうか不安です。
そこで確かめる方法は、2 つあります。1 つは、この画面で "4. ROBOT の状況の表示" を実行する方法です。
ROBOT の状況の表示を選択
すると次の画面が表示されます。"状況" 欄が、"ACTIVE" と表示されていれば、無事稼動していることを表します。
ROBOT の状態表示画面
なお、この画面の "OPT" 欄に "3= 保留" を指定して実行すると、次の画面のようになり、ROBOT の活動を保留できます。
ROBOT を保留した結果
同様に "2= 変更" を指定して実行すると、次のような画面が表示されますので、ジョブの優先順位を変更することができます。
JOB 変更の画面
"5= 処理" を指定して実行すると、次のような画面が表示されますので、ジョブ・ログの表示も可能です。
JOB の処理画面
もう一つの方法は、"WRKACTJOB" コマンドを実行する方法です。実行すると、次のように "サブシステム/ジョブ" 欄に ROBOT が表示されます。
WRKACTJOB コマンドを実行した画面
前回のお話で定義したアクションの中で、PDF ファイルは、IFS 上の "/map34806/mapping/test/" フォルダーの下に、"&SPLF.pdf" つまり "スプール名.pdf"という名前で生成することになっていました。"/map34806/mapping/test/" フォルダーの下にファイルが無いことを確認します。
"/map34806/mapping/test/" フォルダー
ROBOT が稼動していることを確認したら、ROBOT が監視している OUTQ にある、PDF ファイルを生成する対象となっているスプールを一旦 "保留" 状態にしてから "解放" します。そうすると、空だった"/map34806/mapping/test/" フォルダーに "STD132P.pdf" という PDF ファイルが生成できたことを確認できました。
"STD132P.pdf" という PDF ファイルが生成できた






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