サーバーの構成画面 |
登録されたプリンター毎に任意の名前を付けますが、重要な点は、英数半角大文字であることと、この名称がここで登録したプリンターへ印刷させるための "OUTQ" のパラメーターの "リモート印刷装置待ち行列"と一致させることです。
CRTOUTQコマンドの1画面目 |
- ローカル・プリンターの設定
実は、MVPでは、PDF スプールを "Adobe Reader" とプリンター・ドライバーの組み合わせで印刷する機能の他に、PCL モードを持つプリンターに印刷するとか、OS/400 から送信されてくる印刷データをそのまま LPR 印刷するといった機能も持っているのですが、どちらも実際に使用するケースは、ほぼ無いと言えます。
そこで、"プログラムを使って印刷する" を選択し、プログラムには、Adobe Readerの実行プログラムである "AcroRd32.exe" を指定します。Adobe Reader のバージョンが変わっても、AcroRd32.exe という名称は変わっていないようですが、フォルダー名は変化しています。従って、同じ PC に導入されている Adobe Reader のバージョンに応じたフォルダー名を指定するよう注意が必要です。上の画面サンプルでは、バージョンは "DC" なので、次のような指定になっています。
"C:\Program Files\Adobe\Acrobat Reader DC\Reader\AcroRd32.exe" /n /t /h %1 %2 %3 %4
後ろに付いているオプションについては、Adobe 社のサイトで次のように説明されています。
/n : すでに Acrobat を起動している時に、別のインスタンスとして Acrobat アプリケーションを起動 <- 複数の処理を並行して行うことになるので、ページ数の多い PDF スプールの方が、ページ数の少ないものより印刷が後回しになる可能性があります。印刷の順番を重視する場合には、これは指定しない方が良いと思います。
/t : AcroRd32.exe /t path printername drivername portname
Adobe Reader を起動し、印刷ダイアログボックスを表示せずに PDF ファイルを印刷し、Adobe Reader を終了する。
/h : Acrobat を起動するが、表示しない。(メモリ上にロードするのみ) <- このように説明されていますが、私の経験では、/h を指定していても、GUI モードの場合は、一瞬、Adobe Reader で PDF ファイルを開いた画面が表示されます。
"ローカル・プリンター" 欄は、プリンター・ドライバーを選択するようになっています。選択肢として出てくるプリンターは、MVP が稼動する PC に設定されているプリンターそのものです。
もし、同じプリンターで印刷するにしても、例えば、片面印刷する時と両面印刷する時、あるいは、何種類かの給紙トレイを選択して印刷する場合には、同じドライバーをコピーした後、プロパティをそれぞれの設定に合わせた上で、別々のプリンター名を付けて保存します。MVP 上では、それぞれのプロパティを持ったプリンター名のドライバーを指定したバーチャル・プリンターを登録します。
それによって、OUTQ を指定することによって、自動的に両面印刷や片面印刷、給紙トレイを指定した印刷が可能になります。
なお、Windows 上で設定するプリンター名も、英数半角文字であることが必要な点にご注意ください。
MVP の導入直後は、下端に表示されている"デフォルトで印刷ジョブを保留する"にチェックが入っていることがあります。そのままにすると、MVP 上で PDF スプールが滞留し、印刷されませんので、このチェックは外しておく必要があります。なお、この設定は、導入し設定した後で、印刷テストを行う際に、印刷ジョブを保留する方が、印刷することによる用紙の消費を防ぐためにあります。
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