先ず、運送用に貼られた各部の固定テープを剥がした後、インク・リボンや用紙をセットし、電源ケーブルを取り付けます。
この時、高速モデルの"5400-F10"の場合は、電源に注意が必要です。電源スイッチを入れると、プリンターは自己診断テストを行いますが、それに合わせて、操作パネルの液晶表示部に表示される数字が、カウント・アップされていきます。しかし、途中で"マシンチェック"というエラー・メッセージが表示されたら、電源に原因がある可能性が非常に高いと思ってください。
5400_L10の電源条件(マニュアル抜粋) |
同じ原因で、初めの起動は完了しても、印刷中に不可解な現象が現れることもあります。
その次に、プリンターの初期設定を行ないます。
自己診断テストが完了すると、しばらくして液晶表示部に"ホスト・システムと接続されていません"というメッセージが表示されます。これは、プリンターのIPアドレス等、AS/400 と接続するために必要な設定が行なわれていないことと、LAN ケーブルが接続されていないことが原因です。
そこで、LAN ケーブルの接続は後回しにして、先に必要な初期設定を開始します。AS/400 とTelnet5250E で接続するために最低限必要な設定は、次のとおりです。
- プリンター自身のIPアドレス
- デフォルト・ゲートウェイ・アドレス
- サブネット・マスク
- 接続先の AS/400 の IPアドレス
- デバイス名(AS/400 上のプリンターの装置記述名、OUTQ 名にもなります。)
操作パネルのスイッチと液晶表示部のメッセージ例 |
それは、次の方法です。上の 3 点の値を設定したら、LAN ケーブルを接続します。そして、同じネットワークに繋がっている PC のブラウザーからプリンターの Web ページにアクセスして、PC から設定します。
具体的には、次の手順でネットワーク接続用の設定を操作パネルで行ないます。
- 初期設定スイッチを押します。->液晶表示部に"初期設定 初期設定キーでスタート"というメッセージが表示されます。(実際の表示はカタカナです。)
- "TCP/IP 入力キーでスタート"というメッセージが表示されるまで、初期設定スイッチを繰り返し押し、表示されたら入力スイッチを押します。(間違えて行き過ぎた場合には、"改行"スイッチを押すと、前のメニューに戻ります。)
- 通常、プリンターのIPアドレスは固定アドレスと思いますので、"IPアドレス 入力キーで設定"というメッセージが表示されるまで、初期設定キーを繰り返し押します。表示されたら、入力キーを押します。
- 工場出荷値の IPアドレス"192.168.1.4"が液晶表示部の 1 行目に表示されます。そこで、微調↑スイッチか微調↓スイッチを繰り返し押して、2行目に"CLEAR"か、"BACKSPACE"を表示させます。前者を指定して入力スイッチを押すと、1 行目の IPアドレスはクリアされてブランクになります。後者は入力スイッチを押す度に、右から1 桁ずつ値が消えます。
- 微調↑スイッチか微調↓スイッチを繰り返し押していくと、"1"から"0"までの数字と、ピリオド"."が順番に表示されますので、必要な値が表示されたら入力スイッチを押して、値を確定します。数字を 3 桁確定すると、自動的にピリオド"."が表示されますので、入力スイッチを押すだけで済みます。
- 最後の桁の数字まで確定できたら、"RETURN"を選択して入力スイッチを押すと、"IPアドレス 入力キーで設定"というメニューに戻ります。そこで、初期設定スイッチを押して、次のメニュー"サブネット・マスク 入力キーで設定"というメニューを表示させます。
- 入力スイッチを押して、後は、4 から 6 の手順を行ないます。その次のメニューは、"デフォルト ゲートウェイ 入力キーで設定"ですから、これも同じ手順で設定します。
- 以上の 3 点が設定されればプリンターは、LAN に接続できますので、最後に印刷取消スイッチを押します。これによって設定値がプリンター内部の不揮発性のメモリーに書き込まれ、プリンターは自動的に再起動状態になります。
0 件のコメント:
コメントを投稿