始めの言葉

「プリンターから印刷できて当たり前」と、ユーザーからもSIerからも軽視されがちなプリンターの世界ですが、実際にはお困りだったり、思ったような印刷結果が得られないまま我慢してお使いの皆様のために、今までの経験が役立てばと、このブログを立ち上げました。印刷の基本から、応用情報、問題の解決方法を情報発信すると共に、PDF化など、これからどうするかについても、ご相談に乗れれば幸いです。ご質問はコメントでお寄せください。

2018年10月13日土曜日

MapDraw を使った帳票設計のテクニック 第13回 - 条件の設定 - 2 -

サンプルとして使用している見積書のように、1 ページ目の鑑と、2 ページ目以降の明細という構成の帳票は、多くあると思います。鑑のページと明細のページの切り替えの条件としては、次のような設定方法もあります。
次の画面のように、条件設定の選択肢の中に "First" があります。これを鑑のページに適用します。
フォーマットを 1 ページ目に使用する条件設定

明細のページには、前回の条件設定のように、同じ条件を設定した上で論理ルール欄に "not 1" と設定します。つまり、2 つの相反する条件を適用する場合には、同じ条件を設定した上で、片方の論理ルール欄に "not 1" と指定すれば良いということです。
フォーマットを 2 ページ目以降に使用する条件設定
マルチ・プレビューの機能を使って、条件設定が正しく機能することが確認できたら、安心することなく、次の段階へ進みます。
それぞれのフォーマットに対して "プロジェクトを生成する" ボタンを押して、プロジェクト・ファイルを生成します。デフォルトでは "フォーマット名シーケンス番号"というファイル名になります。次の画面のようにファイル名を変えても構いませんが、1 つのフォーマットに対して同時に生成される 3 つのファイルのファイル名は同一であること、そして、フォーマット間ではファイル名を同一にしないことが鉄則です。
明細ページ用のプロジェクトの生成画面
MapDraw 上での生成が完了したら、OS/400 上の Mapping メニューの中の "MapDraw フォーマットの取り込み" を行います。
MapDraw フォーマットの取り込みを行う画面
フォーマットの取り込みが完了したら、次のコマンドを使用して、PDF ファイルを生成します。その際に重要なのは、1 つのスプール・ファイルに対して、複数のフォーマットを条件に応じて切り替えて適用する必要がある場合には、"Sequence" パラメーターの値を "*MRG" と指定することです。単独のフォーマットを適用する場合には、ここには "00010" といったように固定の値を入力しますが、複数のフォーマットを条件に従って適用するためには、"*MRG" を指定することにより、Mapping がフォーマットの条件を読み取って切り替えてくれます。
Mapping V7 で PDF を生成する MAPCPYSPLF コマンドの指定-1
Mapping V7 で PDF を生成する MAPCPYSPLF コマンドの指定-2
Mapping V7 で PDF を生成する MAPCPYSPLF コマンドの指定-3
青矢印で指定したパラメーターの値が正しく入力されていれば、MapDraw のマルチ・プレビュー画面で確認した結果と同じ PDF ファイルが生成されます。


0 件のコメント:

コメントを投稿