Infoprint 1332 |
MFPオプション付き Infoprint 1352 |
国内向け製品も同じ方針に合わせて、日本版という意味で、"Infoprint 1000J シリーズ"と銘打って、A3 サイズ対応で、印刷速度の異なる 3 モデルを、同じ年に発表しています。
この時から、それまでの 4 桁のマシン・タイプと 3 桁のモデル名の他に、各モデルに対応する "Infoprint 1316J" とか "Infoprint 1356J"といった名前が付くようになりました。その結果、この 3 モデルの概要は、次のようになります。
モデル名 型式 印刷速度 最大用紙サイズ
1356J 5596-3M6 32 枚/分 A3
1336J 5596-3M4 28 枚/分 A3
1316J 5596-3M2 22 枚/分 A3
標準モデルでは、PAGES に対応していません。標準で対応しているのは、"RPCS" モードとあることから、リコー社からの OEM 製品であることが分かります。
付属のプリンター管理ツールにも、"Infoprint Navigator" とか "Infoprint Administrator" というように、"Infoprint" の名前が付けられています。
標準では、リコー社独自のプリンター制御言語 "RPDL" にも対応していますが、Windows からの印刷では、"RPCS" モードがお勧めとなっています。"RPCS" モードは、主にイメージ・データとして印刷データを生成し、解像度も 1,200DPI と高くなっている点では、"5589-L36" の時の専用モードと類似の位置づけ、考え方の印刷データ形式と言えると思います。
Infoprint13X6J 標準とフル・オプション付き |
では、PAGES はどうなったのでしょうか ? PAGES モードは、遅れてオプションとして発表され、PAGES オプション付きのキッティング・モデルとしてのみ、提供されることになりました。
キッティング・モデルには、発注用に "M" の代わりに "P"が付いた型式(例えば、5596-3P6)が付けられましたが、このことにより、次のような制約が発生しました。
- 標準モデルを購入後、PAGES オプションが必要になっても後付けができない。
- 購入した製品に、PAGES オプションが付いているかは、プリンターの構成情報を印刷しないと分からない。つまり、"5596-3M6" というプリンターに、PAGES オプションが"キッティング"されているので、プリンターに貼られているシールには、"5596-3M6" としか記載されていないということです。
その結果、特約店やお客様では混乱が発生したことがあることは、否めません。
また、標準モデルでは、オプションも含めると、次のようなに多くの種類の印刷データ形式に対応していて、受信した印刷データを自動認識することもできました。
- RPCS
- RPDL
- PostScript3
- ESC/P
- PR201H
しかし、PAGES に対しては少し冷たく、自動認識できないことがありました。そのため、Windows からの "RPCS" モードを使った印刷と、PCOMM プリンター・セッションからの "PAGES" モードでの PDT 印刷が、1 台のプリンターに対して混在する場合、問題が発生することが、少なくありませんでした。その対策に関しては、次回、お話します。
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