Mapping メイン・メニュー |
20. 画面には、先ほど保存した2つのプロジェクト・ファイル"OKURIJO00010"と"OKURIJO00020"
Mapping オブジェクトの取り込み |
それぞれに対して、"1 = 取り込み"を実行すると、オブジェクトに変換されますので、準備は完了です。
21. PDF ファイルを生成するためのコマンドは、"MAPSPLPDF"です。コマンド・ラインから入力し
MAPSPLPDF コマンドのパラメーター |
初めの 4 つのパラメーターは、対象となるスプールを特定するためのものです。
次の"開始ページ"と"終了ページ"は、特定したスプールにおいて、PDF ファイルを生成するページの範囲を指定するものです。画面のように、デフォルトの"1"と"999999"とした場合は、全てのページを対象とすることを意味します。
次は、適用するプロジェクトのフォーマット名とシーケンスを指定する欄です。今回作った"OKURIJO"のように、2 種類のフォーマットをページ毎に適用する場合には、右に表示された選択肢の中の"*MRG"を指定します。
次は、生成される PDF ファイルのファイル名です。例えば、"OKURIJO.pdf" というように、拡張子まで入力します。ただし、実運用では、互いに上書きにならないような、そして後から分かりやすいファイル名を自動的に指定するように、設定することになります。
次は、保存先のパスです。IFS 上のフォルダーを指定しますが、存在しないフォルダー名を指定した時には、Mapping が、そのフォルダーを作成してから保存します。
22. 更に、"F10 追加のパラメーター"を押してから次の画面に切り替えて、コード・ページを指定しま
MAPSPLPDF コード・ページの指定 |
そして実行キーを押すと、Mapping が PDF ファイルを生成します。
以上の手順で、PDF ファイルが IFS 上に生成されるのですが、実運用の多くのケースでは、その後、PDF ファイルを印刷する、ファイル・サーバーに移動する、メール送信する、FAX 送信に使用するという処理が必要となります。
ここでは、次に、印刷するための流れをお話します。
レーザー・プリンターや複合機では、各メーカー独自のページ記述言語とそれに対応するWindows
Mapping からの直接印刷の流れ |
PDF ファイルの印刷は通常、人が、Windows上の Adobe Reader でファイルを開き、印刷メニューでプリンター・ドライバーを選択して行ないます。それに対して、PDF ダイレクト印刷とは、その操作をプリンター自身が自動的に行なうものです。つまり、プリンターに対して、PDF ファイルを送信すると、プリンターがそれを検知して、内部で開いて印刷するという動きをします。
その機能を持ったプリンターや複合機なら、そのプリンターのIPアドレスを宛先アドレスとして作成した、OS/400 上の OUTQ に対して、PDF ファイルをスプールとして送信できれば、AS/400 から、PC を介さず、LAN直結で印刷させることができます。
MAPIFS2PRTコマンドのパラメーター |
"MAPIFS2PRT" コマンドのパラメーターの基本は、次のようになっています。
初めに、印刷する対象となる PDF ファイルの保管場所とファイル名を指定します。例えば、/home/mapping/OKURIJO.pdf となります。
次は、スプール・ファイル名です。これは、PDF ファイルをスプールとしてプリンターに送信する時の名前ですから、全く任意です。(PDF ファイル生成の時の元になったスプールとは、関係ありません。)
次は、送信先のプリンターの OUTQ 名と、そのライブラリー名です。
以上の 3 つのパラメーターを指定して、コマンドを実行するだけで、PDF ファイルを、AS/400 と LAN 直結したプリンターや複合機に印刷させることができます。
ただし、これだけでは不十分で、例えば、印刷部数や、両面印刷の指定など、Windows からの手動印刷なら、プリンター・ドライバーのプロパティ画面で指定するような印刷制御が必要な場合が出てきます。
その方法に関しては、次回以降でお話します。
0 件のコメント:
コメントを投稿