"HPT機能を使った印刷 - LAN 直結印刷の基本"の回で、印刷部数の指定は可能とお話したのですが、そのための設定を""HPT機能を使った印刷 - リモートOUTQの作成"の回でお話していなかったので、ここでお話しします。
印刷部数を指定できるようにするには、リモートOUTQを作成する時に指定するパラメーターの中で、宛先オプション"DESTOPT"に"XAIX"を指定する必要があります。
何故、その指定が必要なのかは分かりませんが、OS/400 の動きとしては、IBM Knowledge Center では次のように説明されています。
>XAIX を指定した場合、 リモート印刷装置書き出しプログラムは、プリンターへの接続を開き、 データ・ファイルと制御ファイルの複数コピーを送信します。
宛先オプション"DSTOPT"の指定 |
LPR 印刷では、データ・ファイルと制御ファイルのセットをプリンターに送信することを、以前にお話ししたことがあると思いますが、それを思い出してこの説明を読むと、指定された印刷部数の数だけ繰り返して、データ・ファイルと制御ファイルのセットをプリンターに送信すると読み取れます。
つまり、プリンターに対してコピー部数を指定するコマンドを送信するのではなく、コピー部数分だけ繰り返して同じ印刷データを送信するという意味になります。
2. HPT機能を使った印刷の3番目の指定方法
OS/400 上で印刷データ形式を変換する HPT 機能を使って、PC を介さずに LAN 直結印刷する方法には、実はもう一つ、"IPP"を使った OUTQ を使う方法です。"IPP"は、Internet Printing Protocol の略で、Microsfoft社が提唱する印刷データ送信方式です。提唱されてから何年も経ちますが、普及したと言えるところまでは行っていないようです。
TCP/IP の世界の印刷プロトコルの一つであり、最新のものなので、OS/400 でもサポートしているものと思います。OUTQ を作るには、装置記述を作り、装置タイプに"3812"を選択する点では、以前お話した SNMP を使用する方式と良く似ていますが、使用するポートが 631、6310 である点が大きく異なります。
最も大きな特徴は、"セキュア接続"と言った暗号化に対応した接続が可能なことだと思います。
自分自身では、かなり以前に、あるお客様のご要望でその設定を経験したことがあるのですが、詳細に関しては、機会を改めたいと思います。
次回からは、LAN 直結印刷の本命として、Telnet5250E接続のお話をしたいと思います。
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