MAPIFS2PRTコマンド追加のパラメーター |
Insert this file before
Insert this file after
というパラメーターが指定できるようになることが、分かります。
Insert this file before
には、前回作成した、第2給紙トレイを指定するための PJL コマンドを記述したファイル、"settray2.pjl"とそのファイルの保管場所を、次のように記述します。
/mapping/pjl/settray2.pjl
Insert this file after
には、PJL コマンドを使った制御の終了を表わすための共通のファイル、"PJL_after.pjl"とその保管場所を次のように記述します。
/mapping/pjl/PJL_after.pjl
以上の指定によって、"MAPIFS2PRT"コマンドの1画面目で指定した PDF ファイルに対して、前後にこれらの PJL コマンドを付加し、1画面目で指定した OUTQ を通して、その先のプリンターに直接印刷させることができます。
これは、印刷に使用するプリンターや複合機で対応している PJL コマンドが、前回のお話のような方法などを使って分かれば、メーカーを問わず、AS/400 上の Mapping で生成した PDF ファイルを、直接印刷できるということも意味しています。
(もちろん、両面印刷等の制御が不要で、単に PDF ファイルを印刷することさえできれば良いということであれば、PJL コマンドを調べる必要はありません。)
また、元々、PJL コマンドの基本的な仕様は、メーカー間で共通ですから、"MAPIFS2PRT"コマンド
MAPIFS2PRTコマンドのUse PJLパラメーター |
- "Input bin(TRAY)" <- 給紙トレイ
- "Output bin(OUTBIN)" <- 排紙トレイ
- "Quantity(QTY)" <- 印刷部数
- "Duplex(DUPLEX)" <- 両面印刷
ただ、これらのパラメーターの指定の結果として付加される PJL コマンドに対する動きが、メーカーによって異なる可能性は、十分あり得ますので、実際にプリンターや複合機に印刷させながらテストする必要はあります。
例えば、"両面印刷"にしても、この画面のパラメーターだけでは、"短辺綴じ"か"長辺綴じ"かの指定ができません。もし、印刷結果が、期待通りの綴じ方にならなかった場合には、やはり、PJL コマンドのファイルを用意することになります。
以上は、PDF ダイレクト印刷機能を持ったプリンターに対して、LAN 直結で AS/400 から直接印刷
MVPを経由した PDF の印刷処理 |
その PC 上に、Mapping のオプション・ライセンスである"Mapping Virtual Printer(略して MVP と呼んでいます)"というツールを導入設定しておくと、MVP は、PDF ファイルが送信されてきたことを自動的に検知し、Adobe Reader と使用するプリンターのドライバーを使って、印刷します。
この場合は、給紙トレイの指定や、両面印刷の指定は、PC 上のドライバーのプロパティの設定が有効になりますので、PDF ダイレクト印刷の時に"MAPIFS2PRT"コマンドで指定した PJL コマンドは無効です。
この印刷方式では、PC、もしくは、PC サーバーを介した印刷になりますが、Windows プリンター・ドライバーさえあれば、ラベル・プリンターも含む、様々なメーカーの、様々なタイプのプリンターに自動印刷できるようになることが、大きなメリットです。