ただ、実際には、両者の間には次のような違いがあります。
1. HPT 機能では、"AFP"プリンター用のデータを PAGES 形式に変換して、PAGES プリンターに印刷できますが、PCOMM 経由の印刷では対応していません。
"AFP"プリンターに関しては、AS/400 ユーザーのお客様では使用実績が多くないため、このブログでは触れませんので、ここで簡単にご紹介します。
InfoPrint SP8200 |
ることを意味します。また、Windowsアプリケーションからの印刷のように自由な、文字の種類や大きさ、配置の印刷を、AS/400 から直接行なえるメリットがあります。
しかし、AS/400 にも対応する様々な"帳票ソリューション"(我がMapping Suiteもそうですが)が提供され、プリンターの状況監視も、TCP/IP の世界では"SNMP"プロトコルとそれに対応したツールが実現する今となっては、"AFP"の優位性も少なくなってしまったと言えるかもしれません。
リモートOUTQ の設定で、"メーカー・タイプ及び型式"に"*IBMPAGES300"を指定することで、印刷データが"AFP"プリンター用の場合は、OS/400 が、PAGES コマンドの中のイメージ送りコマンドに変換します。つまり、"AFP" のデータをイメージに変換して印刷する訳です。
この場合、LPR 印刷になりますから、本来の"AFP" プリンターで行なえたプリンターとの双方向通信による印刷管理はできません。プリンターの状態に関わりなく、印刷データを送信したら終了です。
2. "APW"やプリンター・ファイルで指定した次のパラメーターは、5577 形式や PAGES 形式への変換に制約があります。("APW"については、今後、機会を改めてご紹介します。)
- "APW"のバーコード・パラメーター:PCOMM プリンター・セッションでは変換できません。HPT 機能を使った印刷では、"MRGAPW" の際の"DEVTYPE"に"*SCS"を指定し、HPT では "PAGES" モードへの変換を指定した場合のみ、変換されます。
- 角丸付き罫線:PCOMM プリンター・セッション経由の場合は、"MRGAPW" の際の"DEVTYPE"に"*PAGES"を指定した場合のみ、HPT では "PAGES" モードへの変換を指定した場合のみ、変換されます。("DEVTYPE"は"*SCS"でも"*PAGES"でも共通)
- 網掛け:PCOMM プリンター・セッション経由の場合は、"MRGAPW" の際の"DEVTYPE"に"*PAGES"を指定した場合のみ、HPT では "PAGES" モードへの変換を指定した場合のみ、変換されます。("DEVTYPE"は"*SCS"でも"*PAGES"でも共通)
- 文字拡大(2 x 4 と 4 x 2): "DEVTYPE"で"*PAGES"を指定し、PCOMM プリンター・セッション経由の場合のみ変換されます。
- 文字拡大(3 x 3):"DEVTYPE"で"*SCS"を指定し、HPT で "PAGES" モードへの変換を指定した場合のみ、変換されます。
- 文字拡大(4 x 4):"DEVTYPE"で"*SCS"か"*PAGES"を指定し、HPT で "PAGES" モードへの変換を指定した場合のみ、変換されます。